オルゴールの小さな博物館　用語辞典　あ行


歯	は	teeth	オルゴールの音源となる部分。櫛歯の中の１本の歯をいう。
パウル・エルリッヒ　カンパニー	ぱうるえるりっひかんぱにー	Paul Ehrlich	ドイツの自動オルガンのメーカー。１９０９年にノイエ･ライプチヒ･ミュージックワークとなる。１８８０年-不詳
バチガルポ	ばちがるぽ	Bacigalupo	ドイツ・ベルリンのストリート・オルガンの工房。バレルピアノの製造も。１９００年-不詳
パノラマ・ドーム	ぱのらまどーむ	Domed Musical Tableau	半円形に湾曲した背景画などの前に立体的な模型を配し、動かす装置。ドーム型のガラスケースに入って、風景を再現するオートマタいう。
ハレット＆デーヴィス	はれっとあんどでーうぃす	Hallet Davis	アメリカのピアノメーカー。１８４３年からピアノを製造。１８３５年-
バレル	ばれる	barrel	木製の筒に金属のピンやブリッジが植えられたもの。自動ピアノや自動オルガンの音楽信号（ソフト）として使用される。
バレル・オルガン	ばれるおるがん	barrel organ	バレルを使用した鍵盤を持たない自動オルガン。
バレル・ピアノ	ばれるぴあの	barrel piano	バレルを使用した鍵盤を持たない自動ピアノ。システムは１６世紀から存在し、１９世紀の初めに実質的なバレル・ピアノがイギリス、ブリストルのヒックス・ファミリーにより広められた。ストリート・オルガンのように街頭で使われたものは、ストリートピアノとも呼ばれる。

ピアノ・フォルテ	ぴあのふぉるて	piano forte	フォルテ用（強い音）の大きな櫛歯とピアノ用（弱い音）の小さなく櫛歯を持ち、強弱をつけて演奏できるオルゴールをいう。優れたピアノ・フォルテはシリンダーのピンの植え方にも工夫が凝らされているという。
Ｂ．Ｈ．アブラハムズ	びーえいちあぶらはむず	Barnett Henry Abrahams	スイス・サンクロワのシリンダー・オルゴールのメーカー。後にディスクも製造。１８５７年-１９００年シリンダー・オルゴールのメーカー
ＢＡＢ	びーえーびー	B.A.Bremond	スイス・ジュネーヴのシリンダー・オルゴールのメーカー。１８５８年-１９１７年シリンダー・オルゴールのメーカー
Ｂ．Ａ．ブレモンド	びーえーぶれもんど	B.A.Bremond	スイス・ジュネーヴのシリンダー・オルゴールのメーカー。１８５８年-１９１６年
ピッコロ	ぴっころ	piccolo	木管楽器の一種。フルートを小型にしたもので、音域は一オクターブ高い。鋭く透明な音色で、管弦楽などの最高音部を受け持つ。
ピッコロ・ボックス	ぴっころぼっくす	piccolo box	ピッコロ用の高音の櫛歯を持ち、高調子でメイン・メロディの伴奏を行うオルゴール。
ヒドゥン・ボックス	ひどぅんぼっくす	hidden box	シリンダー・オルゴールにベルやドラム等の楽器が付いている場合、楽器をケースの中（ベッドプレートの下）に隠して見えなくした機種をいう。Ｈｉｄｄｅｎには隠された・神秘のの意があり、見えないところから楽器の音が聴こえてくる驚きが楽しい。
ピ二ヨン・ドライブ	ぴによん・どらいぶ	pinion drive	ディスクの駆動方式の一種。ディスクの周囲に刻み目をつけギア状にし、駆動用のギアと噛み合わせて回転させる。カリオペ社、モノポール社などの製品に採用された。直径の小さなディスクに多く用いられている。　　　ディスクの駆動方式の解説
ビュッフェ・スタイル	びゅっふぇすたいる	Buffet Style	シリンダー・オルゴールのケースの形状のひとつ。シリンダーが縦にセットしてあり、食器棚のような観音開きの扉を開いて使用する。
ピン	ぴん	pins	シリンダーやディスクにつけられたもの。オルゴールの音楽信号。シリンダーではピンが直接櫛歯を弾き、ディスクではスターホイールを介して櫛歯を弾く。

ファット・シリンダー	ふぁっとしりんだー	Fat Cylinder	直径の大きな太ったシリンダーをいう。直径を大きくすることで１周の演奏時間が長くなるため、長時間演奏を行う場合や、収録曲を多くするために半周で１曲を演奏したり、１/４周で１曲を演奏したりする場合に用いられる。
ファリボア	ふぁりぼあ	Phalibois	フランスのオートマタの工房。１８７１年-１９２５年オートマタのメーカー
フイゴ	ふいご	bellow	送風器。獣皮を縫い合わせた革袋などに始まり、次第に改良された。気密性の箱の中のピストンを往復させて風を送り出すもの、風琴に似た構造をもつものなどがある。
フェア・グラウンド・オルガン	ふぇあぐらうんどおるがん	Fairground organ	大型のさまざまな楽器が組み込まれた自動演奏オルガン。ダンスやメリー・ゴーラウンド、サーカスなどのバック・グラウンド・ミュージックとして使われた。ドラム、シンバル、カスタネット、トライアングルなどの打楽器や、シロフォンなど他の楽器が組み込まれ、オーケストラのような演奏をする。フランスのガビオリやリモネール、ベルギーのアルプロなどが有名。その他ドイツ、オランダ、アメリカ、オーストリア、チェコスロバキアなどでも作られた。＝オーケストリオン、ダンス・オルガン
フォールディングトップ	ふぉーるでぃんぐとっぷ	folding top	レジーナ社が製造したオルゴールの製品名。折りたたみ式（folding）の蓋を開き、２７inchのディスクをセットする。蓋を閉じるとコンパクトになる。
フォブ	ふぉぶ	fob	フォブとはズボンの時計を入れる小さなポケットをいうが、このポッケに入る程度の貴金属の装飾品をフォブという。１８世紀から１９世紀のヨーロッパの男性が腰から貴金属をぶら下げてお洒落の小道具として使われた。１７９６年に誕生した最初のオルゴールが組み込まれた。＝ミュージカル・シール
フォルティシモ・ピッコロ	ふぉるてぃしもぴっころ	Fortissimo Piccolo	ピッコロの櫛歯をフォルテシモとなるように調律し、ピッコロの演奏をさらに強調したオルゴール。
フォルテ・ピアノ	ふぉるてぴあの	Forte Piano	フォルテ用（強い音）の大きな櫛歯とピアノ用（弱い音）の小さなく櫛歯を持ち、強弱をつけて演奏できるオルゴールをいう。優れたフォルテ・ピアノはシリンダーのピンの植え方にも工夫が凝らされているという。
フュージー	ふゅーじー	fusse	鎖引き（フュージー）とは鎖を用いてぜんまいの力を伝える機構。ぜんまいがほどけて弱まるトルクを平均的に伝達することができる。鎖は自転車のチェーンのような形をしている。 =フュージー
プラクシノ・スコープ	ぷらくしのすこーぷ	Praxinoscope	１８７０年頃に作られた動画を楽しめるオルゴール。２段のケースの上部では１２枚の連続した絵が回転し、中央の１２面の鏡に映って活動写真のように動いて見える。下部にはベル付きのシリンダー・オルゴールが組み込まれている。１８７８年、パリ万博に出展され、１８８９年には再びユニバーサル万博で公開された。
フランソワ　ジュノー	ふらんそわじゅのー	Francois Junod	スイスのオートマタ職人。（1959～）オートマタのメーカー
フリー・リード	ふりーりーど	Free Reeds	リード楽器の発音源となる、アシ・竹・金属などでできた薄片をリードという。空気を吹きつけることによって振動させ音を出す。フリー・リードとは自体が振動して音を出すリードをいう。
ブリタニア	ぶりたにあ	Britania	Ｂ．Ｈ．アブラハムズ社が製造したオルゴールのブランド名。
フリッツ・ブレイデ	ふりっつぶれいで	Fritz Wrede	ドイツ・ハノーバーの自動オルガン、オーケストリオンの工房。１８９０年-１９４４年
ブリンカー・ホフ　ピアノ・カンパニー	ぶりんかーほふぴあのかんぱにー		アメリカの自動ピアノのメーカー。
フルティーナ・シリンダー・ボックス	ふるてぃーなしりんだーぼっくす	Flutina Cylinder Box	フイゴで風を送りリード・オルガンを演奏するオルゴールをいう。フルート、ボワ・セレステとも呼ばれる。
プレロディニーク	ぷれろでぃにーく	Plerodienique	途切れの無い長時間演奏を可能にしたオルゴール。シリンダーは中央部で２つに分けられて、片方のシリンダーが送り込まれて曲の変換をしているときに、別の片方が演奏を続けるため、演奏に途切れがない。サブライム・ハーモニーの櫛歯を持つ。長時間演奏が可能なようにダブル・ゼンマイを使用している。
プロジェクション	ぷろじぇくしょん	projection	ディスクの突起。

ペア・ティース	ぺあてぃーす	pair teeth	２本の歯（ティース）が１組になった櫛歯を、音程順に数枚ネジでとめてセットしたもの。ワンピース・コームが発明される前の初期のオルゴールに使用されている。
ペイラード	ぺいらーど	Paillard	スイス・サンクロワのシリンダー・オルゴールのメーカー。１８１４年-１９１４年シリンダー・オルゴールのメーカー
ペインティング・ボックス	ぺいんてぃんぐぼっくす	painting box	レジーナ社が製造したオルゴールの製品名。ケースに美しいペイントが施されている。
ベーカー・トロール	べーかーとろーる	Baker Troll	スイスのシリンダー・オルゴールのメーカー。１８７３年-？シリンダー・オルゴールのメーカー
ベッドプレート	べっどぷれーと	bedplate	オルゴールの機械をとりつける台座。通常、オルゴールの櫛歯や他のメカニズムを支える役目。真鍮（初期のもの）や鋳鉄で出来ている。シリンダー・オルゴールの各部の名称ディスク・オルゴールの各部の名称
ヘラー	へらー	Heller	スイス・サンクロワのシリンダー・オルゴールのメーカー。１８７０年頃-１９０７年シリンダー・オルゴールのメーカー
ヘリコイダル	へりこいだる	Helicoidal	シリンダー･オルゴール末期の長時間演奏を可能にした機種。螺旋状にシリンダーを回転させ、一本のシリンダー６回転で1曲を途切れなく演奏する。螺旋状に送り込んだシリンダーを最初の位置に戻すために、シリンダーは自動で櫛歯から離れ、元に戻り、また櫛歯の傍へ移動する。
ベル付	べるつき	ｗｉｔｈｅ bell	オルゴールの他にベルの付いたオルゴールをいう。
ヘルベチア	へるべちあ	Helvetia	トーレンス社が製造したオルゴールのブランド名。ローマ時代のスイスの呼び名。
弁	べん	note	櫛歯の本数を表す単位。

ポーター	ぽーたー	Porter	アメリカ・ヴァーモントのディスク・オルゴールのメーカー。１９７４年-
ホーナー社	ほーなー	Hohner	ドイツの自動アコーディオンのメーカー。マジック・オルガンを製造。
ポリフォン	ぽりふぉん	Polyphon	ドイツ・ライプチヒのディスク・オルゴールのメーカー。１８９０年-１９１４年ディスク・オルゴールのメーカー
ポリフォン・コンチェルト	ぽりふぉんこんちぇると	Polyphon Concert	ポリフォン社が製造した自動ピアノの名称。３３inchのディスクを使用した自動ピアノ。ベル、シンバル、大小のドラム付。小型のオーケストリオンと表現する場合もある。
ホワイト＆ラングショウ？	ほわいとあんどらんぐしょう	White&Langshaw？	イギリス・ロンドンのストリートオルガンの工房？　詳細は不明。
ボワ・セレステ	ぼわせれすて	Voix Celeste	フイゴで風を送りリード・オルガンを演奏するオルゴールをいう。フルート、フルティーナとも呼ばれる。オルガンの音色が美しく、「天界から聴こえてくる澄んだ音 (ボワ･セレステ)」と名付けられた。
ボンタン	ぼんたん	Bontems	フランスのオートマタの工房。１８５４年-１９６０年オートマタのメーカー
無断転写禁止です	＠あるす・ろんが	ｏｒｕｇｏｒｕ no chi	用語辞典　オルゴールの小さな博物館　アルスロンガ　ページのトップへ △

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