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11月演奏会コースの曲目 11/2~11/13

11月演奏会コースの曲目をご紹介いたします。(11/2~11/13)
11月16日からはクリスマス企画が始まりますので、2週間の演奏です。

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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート即興曲 変イ長調 Op.142-2シューベルトパデレフスキ,イグナッツ ヤン
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプアヴェ・マリアグノー
ミラ・エンプレス最後のさようならフィッシャー
ポリフォン Style105「フィガロの結婚」より もう飛ぶまいぞこの蝶々モーツァルト
シンフォニオンNo.192W(アメリカ)「ウィリアム・テル」より 序曲ロッシーニ
シンフォニオン・エロイカ愛のガヴォットランナー
ミラ美しく青きドナウシュトラウスⅡ
レジーナフォン黒い森の水車小屋アイレンベルク
ポリフォン Style104ほほえみかける幸せレハール
ポリフォン オートチェンジャー(随時) 

「最後のさようなら」や「ほほえみかける幸せ」、「黒い森の水車小屋」「愛のガヴォット」。
博物館に勤めて、オルゴールで初めて聴いた曲です。
オルゴール以外では聴いたことがないのですが、大好きな優しい曲です。
博物館のオリジナルCDにも収録されていますが、是非、生演奏で聴いていただきたいと思い、選曲しました。

上記の他、シリンダー・オルゴール、ストリート・オルガンの演奏、オートマタ(からくり人形)の実演もございます。
ファイル 288-2.gif 実演中のオートマタ

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。午後13時か15時までにお越し下さいませ。

演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

国際的な博物館?

博物館のホームページに韓国語とフランス語のページをアップしました。

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実は10月7日のブログでご紹介した韓国のTONIN(トニン)のスタッフの皆様に翻訳をしていただきました。
日本人で韓国と英語が堪能なお嬢さんと、韓国人でフランス留学経験のあるお嬢さんが翻訳を快諾してくださったのです。

お陰様で、国際色豊かなホームページになりました。

ご興味のある方は覗いてみてください。HPの右上のメニューから、英語、スペイン語、フランス語、韓国語、中国語のページへ行くことができます。

そろそろクリスマスの準備です。

先週、ホームページで今年の『特別クリスマス・コンサート』の詳細をアップしました。

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毎年ご好評をいただいております、アンティーク・オルゴールのクリスマスコンサートです。
コンサートに追加してお楽しみいただけるオプションもいろいろご用意しています。
また、今年からお子様向けのプログラムも開始しました。
他のお客様に気兼ねなく、お子様とオルゴールのクリスマスをお楽しみ下さい。
 
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お子様向けのプログラムにはティータイムは付いていませんが、クリスマスの長靴入りのお菓子が付いています。
 
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長靴は今日入荷しました。毛糸で編まれたかわいい長靴の検品中です。
どんなお菓子を入れようか、スタッフもワクワクしながら、お菓子を探しています。
お楽しみに。

コンサートの受付は、11月10日水曜日の午前10:30より開始します。
特別クリスマス・コンサートはお電話でのみの受付となります。

受付が近くなりましたら、またお知らせします。
人気のコースはすぐに満席になってしまいますので、ご希望のお時間やオプションを、お早めにご検討くださいませ。

明日の特別コンサート

明日の16時より開催する『秋の特別コンサート』のお席に余裕があります。

明日のコンサートは、8月26日のブログでご紹介しましたが、 友の会の会員向けコンサートです。
1階の音楽ホールで約1時間の演奏となります。

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今回は「ヴェルディ作曲のオペラ」より、あらすじをご紹介しながら、ディスク・オルゴールやシリンダー・オルゴールでオペラの曲を演奏します。詳しいプログラムもご用意しておりますので、オペラに詳しくない方でも、充分お楽しみいただけると思います。

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「シリンダーこの一台」はスイス・シャレーを演奏。

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お席に余裕がございますので、お出かけ前にお電話を下されば、当日予約でも大丈夫です。

普段のコースではご紹介しきれない、新たなオルゴールの魅力をお楽しみください。ご来館をお待ちしております。

秋のコンサートの詳細へ 新しいウィンドウで開きます。

「天界から聴こえてくる澄んだ音」って?

今日は10月に演奏会コースで現在演奏中の大型のシリンダー・オルゴールをご紹介します。
1階の音楽ホールの左後の方に置いてあります。

ファイル 285-1.gif オーケストラル・ボックス・インターチェンジャブル 1890年代 スイス製

名前に注目です。
このオルゴールが持つ2つの大きな特徴が名前になっています。

まずはオーケストラル・ボックス。
このオルゴールには、オルゴールの他にベル、タイコ、カスタネットの打楽器と、リードオルガンがついています。
様々な楽器の演奏が楽しめ、まるでオーケストラのようなだと、この名前がつきました。

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中でもオルガンの音色が印象的です。
オルガンを演奏するために、ケースの底の見えないところにフイゴが組み込まれています。
オルゴールを動かすゼンマイでフイゴも動かし、フイゴからの風でリードのオルガンを鳴らします。
当時、オルゴールに組み込まれたオルガンの音色には『ボワ・セレステ Voix céleste』という名前がつけられました。
Voix célesteを訳すと、「この世のものと思えないほど美しい天上の音楽」となりますが・・・。
こんな名前がついたオルゴール、どんな音色か聴きたくなってきませんか?

もう一つ特長は、インターチェンジャブルです。
オルゴールが置かれたテーブルの引き出しを開けると・・・。

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シリンダーが入っています。
8曲収録されたシリンダーが全部で4本。
シリンダーは交換することができ(インターチェンジャブル)、全部で32曲も楽しむことができるのです。
ただしシリンダー交換の時は気が重くなります。
何故なら、シリンダーは意外と重く(約2.7kg)、シリンダーに植えられた繊細なピンや櫛歯を傷つけないように、
背伸びをしながら、プルプルと手を震わせながらの、大変な作業となるからです。
(シリンダー交換が大変だからディスク・オルゴールが発明されたんだ!と交換の度に思ってしまいます。)

「天上の音楽」が100年前の時を経て聞こえてきます。

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。午後1時か3時までにお越し下さいませ。
演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

開催中のオートマタ展。

只今、開催中の「からくり仕掛けの人形 - オートマタ展」で展示しているオートマタの詳細を教えて欲しいと、お客様よりお問い合わせがありました。

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そこで、展示品の一覧リストを公開することにしました。

ファイル 284-2.gif  展示品一覧(PDFファイル)  新しいウィンドウで開きます。

実際に動かしているもの、ガラスケースに飾っているものなど、今回の企画展で展示しているものの名前、製作国、製作年代、製作工房をご紹介しています。

ゼンマイを巻き、スイッチを入れると、まるで魂が宿ったかのように、100年の時を越えて動き出すオートマタ。
ぜひ、ぜひ、オートマタに会いにいらしてくださいませ。
企画展は11月13日土曜日までです。

韓国のオルゴール屋さん

韓国に友人がオルゴールのお店をオープンしました。オルゴール以外にも家具や高価な食器等を置いてあります。

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最寄りの地下鉄駅は7号線チョンダム(清潭・Cheongdam)駅。3番出口を出て路地を入ると看板が見えてきます。
 
 
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入り口はいつも閉まっているそうなので、勇気を持って呼び鈴を押して下さい。
 
 
ファイル 283-3.gif ファイル 283-4.gif
アンティークのオルゴールや、自動演奏ピアノ(ウェルテ・ミニヨン)の演奏を聴かせてくれます。
博物館ではなくお店なので、入館料はかかりません。
色々見せて、聴かせていただき、何だか申し訳なく思い、ちょっと何か買って帰ろうと思ったのですが、3138万ウォンのリュージュ象眼72弁が一番安いオルゴールだそうで、とてもちょっと買って帰る金額ではありませんでした。
いずれ韓国の人気グループなどのオルゴールを作って販売する予定だそうです。

ソウルに遊びに行った際、韓国セレブの気分を味わいたいなら、お勧めのお店です。
とにかく優雅でゴージャスな空間でした。
ご来店の前には、お電話でのご予約をお勧めします。

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店の名前はTONIN(トニン)。
近隣の地図とTONINのホームページです。 (新しいウィンドウで開きます。)韓国語のみですが、画像やデザインがとっても素敵です。

10月演奏会コースの曲目

今年の秋は突然、唐突に訪れたという感じです。芸術の秋に相応しい素敵な曲を選曲しました。

10月の演奏会コースの曲目をご案内いたします。

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演奏会コース

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート愛の悲しみクライスラーバックハウス,ウィルヘルム
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプ乙女の祈りバダジェフスカ
ミラ・エンプレス「ドン・ジョバンニ」より メヌエットモーツァルト
ポリフォン Style105「こうもり」より ワルツシュトラウス2世
ステラ・グランドキャサリーン我が愛する人クラウチ
シンフォニオン・エロイカ女学生ワルトトイフェル
アメリカ・シンフォニオン双頭の鷲の旗の下にワーグナー
レジーナフォン紅葉岡野貞一
ロッホマン酒・女・唄シュトラウス2世
レジーナ・オートチェンジャー随時  

10月25日のシュトラウス2世の誕生日にちなんで、今月はシュトラウスのお勧めの曲を2曲選んでいます。

生涯で500曲以上を作曲し、ウィンナ・ワルツの黄金時代を確立した「ワルツ王」と評されるシュトラウス2世(1825年-1899年)。
オルゴールの最盛期と同時代に生きたシュトラウスの作品は、アンティーク・オルゴールにも数多く収録されています。

ポリフォン Style105ではオペレッタ『こうもり』の2幕のフィナーレの舞踏会で演奏される有名なワルツを。
直径60cm以上のディスクで演奏される「こうもりのワルツ」は華やかで荘厳なお勧めの一曲です。

ファイル 281-4.gif ポリフォン105
  

ロッホマンで演奏するのは『酒・女・唄』。
このタイトルは宗教改革をおこなったマルチン・ルターの言葉「酒と、女と、歌を好かない者は一生涯の馬鹿者だ」に由来しているとか?
演奏するオルゴールには棒状のベルが付いていて、オルゴールの音色と共に奏でられるベルの爽やかな響きもお楽しみください。

ファイル 281-2.gif ロッホマン・オリジナル 1900年頃ドイツ製   
 

ファイル 281-3.gif ディスクを外したところ。櫛歯の左右に4本ずつベルがついています。



自動ピアノは、バックハウスが演奏します。
若き日には「鍵盤の獅子王」と呼ばれ、正確無比な指さばきで「まるでメトロノームが拍節を刻むようだ」と評された程、自我を出さず、曲を純粋に表現する堅実で格調の高い、精密機械のような演奏で有名です。
しかし、このクライスラーの「愛の悲しみ」では、デニス・コンドンが「バックハウスがいかに情感的になれるかを披露してくれる」と語るように、もの悲しく、素敵な演奏です。

ファイル 281-5.jpg Wilhelm Backhaus(ウィキメディアより)


その他シリンダー・オルゴール、ストリートオルガン、オートマタ(からくり人形)の実演がございます。
演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。13時または15時までにお越し下さいませ。
演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)

演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

フルート特別コンサートは?

今日、フルート特別コンサートが開催されました。
生憎の雨でしたが、多くのお客様が訪れてくださいました。

とても素敵なコンサートで、主催者にもかかわらず、ほんとうに楽しんでしまいました。
 
 

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まず、朝9時からピアノの調律です。普段は自動演奏するピアノですが、今日はフルートとの共演で、尚かつ、久々に人に演奏してもらうので、さらにとっても良い音にしてもらいました。



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13:30と15:30から、2回の公演がありました。

演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団のフルート奏者-斉藤 和志さんと、ピアニストの西脇 千花さん。

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オープニングはビゼー作曲の「カルメン 第三幕への前奏曲」。
だれもが一度は聴いたことのある有名な1曲です。
バッハ作曲の「管弦楽組曲第二番より「ポロネーズ」」と「バディネリ」。
日本の歌「赤とんぼ」の美しい調べと続き・・・。

プログラムには載っていないサプライズ企画として、100年前のポリフォン社のオルゴールとフルートのコラボ演奏です。
他人のことなどお構いなしで演奏する我が儘なオルゴールに、丁寧にあわせて奏でてくださり、グノーのアヴェ・マリアはまるで奇跡の調べのように素敵でした。

それから、斉藤さんのオリジナルのショーが始まりました。
今吹いた演奏をその場で録音し再生できる装置を使って、ひとりアンサンブル。
そこでは超低音を出す コントラバスフルートなる楽器も披露してくださいました。
普通のフルートよりも2オクターヴも低い音を出せるフルートだそうで、ケースから楽器を取り出したときにはバズーカ砲でも組み立てるのか?と思う程のインパクトがありました。

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最後はプーランク作曲のフルートソナタです。
3楽章のこの曲でまた、たっぷりクラシックの曲を堪能しました。

『実はオルゴールとのコラボ用の約束のアヴェ・マリア、一生懸命アレンジを考え、いざ練習しようと思ったら、シューベルトとグノーとを間違えしまって、あわててグノーのアヴェ・マリアを練習しなおしたんです。だからシューベルトのアヴェ・マリアも演奏できるんです。』なんておっしゃりながら、アンコールには、今度はシューベルトのアヴェ・マリアを、再度オルゴールとのコラボで披露してくださいました。
 
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映画「のだめ」で演奏したバディネリのエピソード。
NHKの「名曲アルバム」での出演エピソードなどなど。
楽しいお話とともに、あっという間の1時間でした。

文京シビックホール開館10周年を記念して開催されたこのコンサートです。
出演者のおふたり、東フィルや文京区の関係者の方々、素敵なコンサートをありがとうございました。

コメント一覧

ちゅうさん (09/25 22:04) 編集・削除

オルゴールとフルートのコラボ演奏!

まさかと思いましたが、オルゴールとフルートのコラボ演奏・・やってくれましたね(@^∇^@)

期待通りの演奏で素晴らしかったです★
こんな演奏会なら、またやって下さい◇

楽しくまた、感動的でした(=∩_∩=)

素敵な機会を有難うございました。
また、楽しみにしています★

たかの Eメール URL (09/27 11:49) 編集・削除

全く得も言われぬ楽しい1時間でした。
どちらかというと器械物の方に興味がある私,足元の黒い箱があんな用途だったとは!
最後の方なると3トラック同時演奏,いやはや感激です。
近所なのでまた寄らせて戴きます。

スタッフA (09/28 14:02) 編集・削除

投稿ありがとうございます。

足元の黒い箱は最新兵器とおっしゃっていました。「チューニングのバランスがとても微妙で、ケースなどに入れるとツマミがずれちゃうから」とおっしゃって、車の助手席にポンっと積み込んで、お帰りになりました。何だか危なそうな感じで、ハラハラしました。

現代の電子機器と違って、オルゴールは機械の仕組みが見えて面白いと思います。またのご来館をお待ちしております。

博物館コースでもじっくり聴けます。

お客様から「オートマタ展では、オルゴールの演奏は聴けないのですか?」というお問い合わせを頂くことがあります。
いえいえ、そんなことはございません。
約30体のオートマタを楽しんだ後に、オルゴールや自動ピアノの演奏、オルガンの演奏体験、体感ベンチなど、「博物館コース」は盛りだくさんのコースなのです。
ファイル 280-1.gif 6F常設展示室のオルゴール


常設展示室ではポリフォン104のリクエスト曲の演奏をはじめ、シリンダーやディスク・オルゴールの演奏など、様々なオルゴールの音色をご堪能いただけます。また、アンティークのストリート・オルガンのハンドルを自分で廻して演奏したり、体感ベンチでオルゴールの振動を感じる体験もお楽しみいただけます。

カフェは自動演奏のピアノを聴きながらのティータイムです。演奏するのはウェルテ・ミニヨンで、ピアニストの演奏を再現するリプロデューサーと呼ばれるピアノです。
ファイル 280-2.gif ウェルテ・ミニヨン 1910年頃 アメリカ製


ロール紙には、どの鍵盤を叩くかの孔の他、ペダリングやタッチの強さを制御する孔まで開けられていて、それらの孔が信号となって空気の量をコントロールして演奏します。

今回演奏している曲はフランスの作曲家ドビュッシーの『2つのアラベスク第1番ホ長調』。
1888年に作曲された、ドビュッシー初期作品の中でも最も有名な曲の一つです。
ファイル 280-3.jpg クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)

流れるようなアルペジオに乗せた優雅で洗練されたメロディをお楽しみください。
演奏しているのは、ロシア生まれの演奏家「プイシュノフ レフ(Pouishnoff Leff)」です。

楽しみがたくさん詰まった博物館コース、是非ご来館くださいませ。

博物館コース(11時~ 14時~ 16時~ 予約制) 博物館コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。