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今回はリストのハンガリア狂詩曲 第2番です。
昨年のショパンに続き、2011年はリストの生誕200年の記念の年となります。そこで、この曲を選曲しました。
リストは、ハンガリー生まれで、ドイツ、オーストリアなど欧州各地を舞台に活動した、新ドイツ楽派の作曲家、ピアニストです。
超絶的な技巧を持つ当時最高のピアニストで、「ピアノの魔術師」と呼ばれ、その端正な容姿やファッション、行動で移動中もファンに囲まれるほどの国際的人気スターだったようです。
演奏技術と初見に関しては、どんな曲でも初見で弾きこなしたと言われ、彼の死後100年以上経っている現在においても、いまだに彼を超えるピアニストは現れていないと言われているほどです。
演奏しているのは『サブライム・ハーモニー コンサート・ピッコロ』と長い名前のオルゴールです。
約140年程前にスイスのラングドルフ社でつくられました。
実はこの長ったらしい名前には意味があり、オルゴールの特長を表しています。
このオルゴール、3枚の櫛歯で演奏しますが、2枚はサブライム・ハーモニーの櫛歯、残り1枚はピッコロの櫛歯です。
サブライム・ハーモニーとは同じ音階(スケール)の櫛歯を2つ以上持ち、それぞれの櫛歯の同じ音の歯を弾いて演奏するオルゴールをいいます。
櫛歯の調律をわずかに変えることで、ほんの少しの合成音(うねり、うなり)が生じ、音色を豊かにする効果があります。
一方、ピッコロの櫛歯とは、高音専用の櫛歯で、高調子でメインメロディの伴奏を行います。
演奏の途中から流れてくる高く澄んだ音色は、録音では上手く表現できていないような気がしますが、とても美しく響きます。
このオルゴールは次回の企画展「十機十色!シリンダー・オルゴール展」 にも登場する予定です。是非、生演奏を聴きにいたして下さい。企画展は2011年1月6日から開催します。