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夏休みの工作キット 牛乳パックで作るからくりオルゴール

オルゴールの小さな博物館では「夏休みの自由研究お手伝い」として、毎年アンティークのオルゴールを参考にした工作セットを販売しています。
今年は1890年頃にフランスで作られた、顔の変わるピエロのオートマタをモデルに制作しました。
ピエロが扇を上げたり下ろしたりするたびに、顔が変わるからくりです。

工作キットを製作にあたり用意するものは、牛乳パック1コ、厚紙(5×5cm)1枚、はさみ、カッター、じょうぎ、キリ、セロハンテープ、強力両面テープ、のりまたは紙用接着剤です。

キットに入(はい)っているものは…
【作り方】 1枚
【オルゴールの機械】 1個
【T型巻きカギ】 1個
【円盤型巻きカギ】 1個
【台紙】 1枚
【ストロー】 1本
【竹串】 1本
【ビニールタイ(白とピンク)】 2本
【テグス】 1本
【ハトメ】 1個
【クリップ】 1個
【パッド】 1個

製作時間は丁寧さや年齢によりまったく異なりますが、1時間ちょっとでできるのでは?
来週の火曜日、7月17日から販売します。
価格は840円。
入館者には1名様につき1個限り630円で販売します。(2個目からは定価。ミニミニ演奏会コースは除く。)

簡単な工作でからくりの仕組みがわかります。
これがきっかけとなって、ものが動く仕組みに少しでも興味をもっていただければ嬉しいです。
曲は「キャバレー」。
(売り切れ次第終了となります。博物館ではつくれません。)

ストリートオルガン「バチガルポ」

江戸時代末期、オランダから日本にストリート・オルガンが渡ってきました。

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ストリート・オルガンとは中型の手廻し式の自動演奏オルガンで、本体に取り付けられたハンドルをまわすことで、オルガンを自動で演奏できる機械のことです。
道端など屋外で演奏していたためにこのような名前がつきました。

なお、大型のオルガンはフェアグランドオルガンやダンスオルガンと呼ばれます。
ドラムやシンバル、シロフォンなど他の楽器が取り付けられ、より豪華な演奏を楽しめる装置となります。

一方小型のオルガンはオルガニートと呼ばれ、一般大衆向けに販売されました。

今回ご紹介するストリートオルガンは、現在演奏会コースでご紹介しております「バチガルポ」という機種です。
バチガルポは1900年代にドイツ・バチガルポ社で製造されたストリート・オルガンです。
こうしたオルガンは大変大きな音がするため、客寄せなどに用いられました。

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中を覗くと、大きな筒が入っています。
木製の筒(=バレル)には短音用のピンと、ホッチキスの針のような形をした長音用のピン(=ブリッジ)が打ち込まれています。
このピンの形が重要で、長音用のピンは長く音を出すためにホッチキスの針のような形をしています。

ピンが長いとレバーも長く押し上げられ、それに連動したパイプへ長い時間空気が流れて、音も長く発音されるという仕組みです。

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ストリートオルガンは音が大きい為驚かれてしまうこともありますが、しかしその音圧を、ぜひご来館していただき体験していただければと思います。

美肌茶房

美肌茶房の美肌美術館というページに博物館が紹介されました。

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オルゴールを聴くと美肌になりそうな気分になる素敵な文章で、ご紹介してくださっています。

美肌美術館へ 新しいウィンドウで開きます。

6月分 「チャリティ販売」と「ブタの貯金箱募金」のご報告

2012年6月のチャリティ販売についてご報告いたします。

チャリティ商品の販売の売上は200円。
またブタの貯金箱募金に寄付していただいた金額は1,457円でした。

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本日、計1,657円を東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。
2011年5月からの総計は385,260円になりました。

皆様のご協力、心より感謝しております。
ありがとうございました。

7月演奏会コース 曲目

7月の演奏会コースの曲目をご紹介いたします。
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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート芸術家の生涯シュトラウス2世ローダー,ミラン
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
アメリカ・シンフォニオン水夫のホーンパイプアメリカ民謡
シンフォニオン・エロイカ27のコラール編集曲 12主なる神 我ら汝を讃えん BWV725J.S.バッハ
レジーナフォン浜辺の歌成田為三
ポリフォン Style104リンガー・ロンガー・ルージョーンズ, シドニー
カリオペ No62波濤を越えてローサス
ステラ・テーブルタイプトロイメライシューマン
ミラ・エンプレススコウマン不明
ポリフォン Style105「ゼッキンゲンのラッパ吹き」より ごきげんよう、さようならネスラー
ポリフォン・ オートチェンジャー(随時) 

7月の演奏会はバラエティ」!
フォークダンス、日本曲、100年前の流行歌、カントリー、讃美歌、ワルツなどなど、さまざまな分野の曲をそろえました。
また、『夏→海』ということで、「水夫の…・「浜辺の…・「波濤を…・と海に関する曲を入れてみました。
季節感も満載です。

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ホーンパイプとは17世紀に生まれたイギリスのフォークダンスのこと。『水夫のホーンパイプ』というタイトルの曲はなんと世界中にいっぱいあるようです。

『27のコラール編集曲 12主なる神 我ら汝を讃えん』と長い名前の曲はバッハの曲。BWV*1とは「バッハ作品主題目録番号」で、バッハが作曲した曲全てにこの番号がついています。さらにBWVは内容、形式、演奏楽器の編成などで分類されている優れものなので、BWV 525-771はオルガン曲ということが分かります。中でも525-598合唱を伴わない作品で、599-771は合唱曲となっています。世界的に共通の番号です。コラールとはキリスト教の神をたたえる歌、讃美歌です。

『リンガー・ロンガー・ルー』は1890年代のヒット曲。イギリスの作曲家が書いた曲がフランスでも流行し、かのロートレックが「『リンガー・ロンガー・ルー』を歌うイヴェット・ギル. ベール」という絵を描いています。

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『波濤を越えて』はメキシコの作曲家フベンティーノ・ローサスが16歳の時、1884年に作曲したワルツです。波濤(はとう)とは大きな波のことで、大波を越えてなんて困難を乗り越える激しい曲のようですが、実はメリーゴーランドでよく使われる有名な優しいワルツです。波濤(はとう)とは大波のことです。

『スコウマン』は1905年に上演されたブロードウェイの舞台。北米インディアンの女性と結婚した白人男性をスコウマンというのだそうです。

その他、お馴染みの日本曲やクラッシックなど。バラエティに富んだ選曲でお届けします。

演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)

演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

*1:BWV:Bach-Werke-Verzeichnisの略。

トップページのミュージックを更新しました。

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トップページの右側にあるメニュー『Music』の曲目を更新しました。

今の季節にぴったりの曲名!
その名も「フロッグ レッグス ラグ(カエルの足のラグ)」です。

作曲はジェームズ・スコットで、スコット・ジョプリン、ジョセフ・ラムと並んで、ラグタイム作曲家の御三家のうちのひとりです。
ラグタイムとは1890年頃から黒人ピアノ奏者たちによって始められ、1910年代まで大流行したアメリカ初のポピュラー音楽で、ジャズの源流とも言われています。
ちょうどディスク・オルゴールが花開いた時期と同じため、意外と思われるかもしれませんが、100年前のオルゴールにもラグタイムが収録されたディスクがいくつかあります。
ラグタイムの名の由来は、メロディーラインとベースラインの拍のずれ、Ragged(不規則な) timeからとか、歌手の服装がRag(ボロボロ)だったからなど、さまざまあるようです。

演奏しているのはアメリカ、レジーナ社のフォールディングトップです。

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レジーナのオルゴールの中では最大直径*1の27インチ、約70cmのディスクを用いて演奏します。
この機種は7オクターブ近い音域を持つベストセラーズ機でした。
ディスクをはずすと上蓋が折りたためて長細い箱になってしまいます。

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鬱陶しい雨の季節、アンティーク・オルゴールで軽快なメロディをお楽しみください。

*1:レジーナ社ではディスクで演奏する自動ピアノなどがあり、もっと大きなディスクを製造していました。

テレビで紹介されたオルゴール

6月15日の早朝、日本テレビ「Oha!4 NEWS LIVE」(おはよん)に「オルゴールの小さな博物館」が紹介されました。

スタジオで紹介されたオルゴールはバレリーナが踊るオルゴール

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メリーゴーランドのオルゴール

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演奏していたオルゴールはマイケル・ジャクソンの曲「ヒール・ザ・ワールド 」 でした。

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シリンダーオルゴール「ピアノフォルテ」

オルゴールの中には音量を変化させて演奏を行うものがあります。
ピアノフォルテと名づけられたこの機種は、音の強弱がそれぞれ異なる櫛歯を用いて演奏を行います。

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櫛歯はオルゴールの音が鳴る、いわゆる音源部分になります。
この板がこの機種には2枚ついております。
それぞれピアノ(弱い)用の櫛歯とフォルテ(強い)用の櫛歯に分かれています。

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音に強弱があるだけでも、演奏の表現・表情は変わります。
演奏会コースでご案内しておりますので、ご来館の際はぜひ音の強弱をお楽しみくださいませ。

テレビ出演

昨日、夜7時から日本テレビ「火曜サプライズ」に館長が出演しました。
反響が大きくて8月の「ひとりで参加できる館長コース」が締切り間近となってしまいました。

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また今度の金曜日にも朝4時からテレビ出演があります。
先月の取材の際にご紹介した番組です。
毎週月~金曜(4:00-5:50)日本テレビ・NNN系列で放送する「Oha!4 NEWS LIVE」(おはよん)。
15日金曜日の朝4時半頃から放送だそうですが、日時はニュースによって変更になる場合があるそうです。

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お楽しみに!

蓄音機との兼用機「レジーナフォン」

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一見蓄音機に見えるこの機種ですが、実はオルゴールでもあります。

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ディスクオルゴールも聴けてレコードも聴ける、まさに一石二鳥な機種でした。
アメリカのレジーナ社が1910年頃に製造・販売した、レジーナフォンです。

この機種が販売された1910年代当時は、蓄音機の人気が高い時代でした。
そのため、オルゴールメーカーは兼用機の製造を行いました。
100ドル以上する蓄音機でしたが、レジーナ社が製造したこの兼用機はオルゴール本体の価格におよそ25ドルを追加するだけで購入できました。

蓄音機として使用する場合はオルゴールのディスク盤を取り外し、レコードを乗せるターンテーブルを取り付けます。

オルゴールが誕生してから約100年が経とうとした当時。
機械文明の発展とともに時代は流れ、音楽の再生装置もまた発展していくことになるのです。