記事一覧

シリンダー アレンジ 聞き比べ

オルゴールの魅力のひとつに「アレンジ」があります。
当時は各オルゴール・メーカーにアレンジのプロがいたようで、とても高給取りだったとか。
シリンダー1回転、ディスク1枚に長い曲をいかに収めるかはアレンジャーの腕の見せ所。
いくつかオルゴールを聴いていると、同じ曲でも全く異なるアレンジのオルゴールに出会います。
更に原曲と比べるてみると、工夫された編曲の面白さが倍増します。

ベッリーニのオペラ 「ノルマ」のなかの一曲、”この子たちを連れて行って”をお聴き下さい。
まずは原曲から。(YouTubeの前半の曲です。)


 
 
 
 
ファイル 504-1.gif ファイル 504-2.gif

次はベル付のオルゴールですが、ベル無しの録音で。
右上図はチューンシートと呼ばれる曲目が書かれたシートです。
このシートによりメーカーが分る場合もあるのですが、途中で誰かが貼り替えている場合もあるので、断定はできません。
多分ペイラード社のオルゴールで1870年頃、10曲入りの10曲目です。

「ノルマ」より この子たちを連れて行って 演奏:ペイラード(多分) 新しいウィンドウで開きます。
 
 
 
ファイル 504-3.gif ファイル 504-4.gif

次はニコール・フレール社のピアノ・フォルテです。
1860年頃のオルゴールで、フォルテ用の大きな櫛歯とピアノ用の小さな櫛歯を持ち、強弱をつけて演奏します。
6曲入りのオルゴールの4曲目です。

「ノルマ」より この子たちを連れて行って 演奏:ニコール・フレール ピアノ・フォルテ 新しいウィンドウで開きます。
 
 

音楽再生装置として活躍していた時代のオルゴール。
知れば知るほど新しい発見があって、ほんとに楽しいです!