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カリヨンの鐘

先週、中・高生向けの本を執筆中の方から「ビックベンの奏でる楽譜を送って」とのお問い合わせがありました。ビックベンとは、ロンドンのウェストミンスター宮殿(現在は英国の国会議事堂)に併設された時計台の鐘の愛称です。「ビックベン」とオルゴールと何の関係があるの?と思われるかもしれませんが、この鐘とオルゴールとは深い関係があります。
  

ファイル 223-1.gif Wikipediaより
 
 
時計塔につけられた時を告げる鐘は「カリヨン」と呼ばれていますが、このカリヨンがオルゴールの起源といわれています。
 
 
ファイル 223-2.gif Wikipediaより
 
 
ビックベンにも上の画像のような大きな鐘が付けられています。カリヨンなんて聞いたこともないと、おっしゃる方が多いのですが、ビックベンが奏でるメロディを聞けば、誰しもがうなずき、カリヨンを身近に感じてしまうでしょう。学校で「キーンコーンカーンコーン」と鳴るチャイムのメロディこそ、ビックベンのメロディなのです。この曲には「ウェストミンスターの鐘」という正式名称もあります。

音を聴きたい方、楽譜をご覧になりたい方はWikipediaのWestminster Quartersをご覧になってみてください。
Wikipedia Westminster Quarters」へ (日本語はこちら  日本語には楽譜もメロディもありません。)  新しいウィンドウで開きます。

ファイル 223-3.gif ファイル 223-4.gif

博物館の近所には東京カテドラル聖マリア大聖堂があって、ここにもカリヨンがあります。昔は毎週日曜日になると、カテドラルのカリヨンが鳴り、礼拝の時間を知らせていたのですが、最近は鳴っていないようです。問い合わせてみたところ「サビてしまい危険なので、15年程前から鳴らしていません。現在はCDで鳴らしています。」とのこと。ちょっと寂しい気がします。