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ロシアのストリート・オルガン 続きのお話

4月16日のブログでご紹介したロシアのストリート・オルガンについての追記です。

ロシアのオデッサで作られたと書きましたが、正確にはオデッサはウクライナの都市で、オルガンに書かれていたのもロシア語ではなくウクライナ語だというご指摘をいただきました。
では、ロシアのオルガンではなく、ウクライナのオルガンというべきかと思いましたが、このオルガンが作られた100年前のウクライナはロシア帝国の支配下にあったので、『ロシアのオルガン』といっても間違いではないようです。

『Barrel Organ(Arthur W.J.G.Ord-Hume著)』にこのオルガンと同じような写真が掲載されていました。前面は似ていますが、側面と背面の象嵌は違う絵柄になっています。
 ファイル 222-1.gif前面  ファイル 222-2.gif背面  ファイル 222-3.gif側面

もう1台、ベラスケスのマルガリータによく似た絵が描かれたオルガンも載っていました。いずれも『ネチューダ』というメーカー名とその住所が書かれているので、同社のオルガンです。いろいろなデザインがあったようです。
 ファイル 222-4.gif

アンティーク・オルゴールや自動楽器についての情報にはまだ曖昧なことがあり、以前に書かれた本とは異なる新しい情報が出てくることがあります。博物館の収蔵品についても今後正しい情報がわかれば、その都度訂正していきたいと思います。