今日からは3月30日(土)まで、「精緻!シリンダー・オルゴール展」を開催します。
オルゴールの限界に挑み、それぞれの頂点にたどり着いた名機たちを、解説とともに演奏します。
精緻を極めた10台(プラス1台)のシリンダー・オルゴールたちの競演です。
演奏する機種と曲目をご紹介します。
機種名 | 製作年 | 製作国 | メーカー | 曲目 | 作曲者名 |
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ピッコロ・シリンダー | 1880年頃 | スイス | メーカー不詳 | 「ランメルモールのルチア」より ああ!私の燃える溜め息が | ドニゼッティ |
サブライム・ハーモニー コンサート・ピッコロ | 1880年代 | スイス | ラングドルフ | 入り江のワルツ | シュトラウス2世 |
マンドリン・シリンダー | 1870年代 | スイス | ブレモンド | 「椿姫」より 乾杯の歌 | ヴェルディ |
ディヴァイン ハーモニー トレモロ | 1880年頃 | スイス | ペイラード | 「コルヌヴィルの鐘」より ヴィーヴ・ラ・シードル・ド・ノルマンディ | プランケット |
ピアノ・フォルテ | 1850年頃 | スイス | ルクルト・フレール | 「ノルマ」より この子たちを連れて行って | ベッリーニ |
エクスプレッシヴ ピアノ・フォルテ | 1840年頃 | スイス | ルクルト&グランジェ | 「セミラーミデ」より 序曲 | ロッシーニ |
ルビチェック | 1850年頃 | プラハ(チェコ) | ルビチェック | 「ランメルモールのルチア」より 邪魔をするのは誰だor「椿姫」より プロバンスの海と陸 | ドニゼッティ&ヴェルディ |
バリトン・ハーモニクス | 19世紀後半 | スイス | ジュノー | 「ファウスト」より ワルツ | グノー |
オーヴァチュア・ボックス | 1890年頃 | スイス | ニコール・フレール | 「アフリカの女」より 序曲 | マイアベーア |
ボワ・セレステ オーケストラル ボックス | 1880年代 | スイス | ペイラード | 鉄床(かなとこ) | パルロ-ズ |
セミヘリコイダル・シリンダー | 1880年頃 | スイス | B.A.ブレモンド | 「ザンパ」より 序曲 | エロール |
そもそもオルゴールは、金属の棒を弾いて音を出す装置です。
連続音が苦手、長く伸ばす音が苦手など、正確に音楽を再生するのには限界があります。
当時の職人達は、その苦手な演奏を克服する機械を次々と生み出します。
その形や演奏の特徴を知ることがシリンダー・オルゴールを楽しむための醍醐味です。
どんな曲でも演奏出来なければいけない万能なディスク・オルゴールには決して真似できないところです。
得意な演奏はその名となり、オルゴールに命名されます。
そのためチューンシートに書かれた名前から、得意な演奏がわかったりします。
他ではなかなか聞けないシリンダー・オルゴールの競演。
中でもシリンダーに植えられた数千本ピンの角度を1本1本変えることで、演奏に強弱をつける約170年前のエクスプレッシヴ・シリンダーは必見!必聴!
名機達の演奏の違いを聞き分けてください。
どれもこれもおすすめのシリンダーです。
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