9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。
第4回は… 道化師たち。
セザンヌ Pierrot and Harlequin(ピエロと道化)
19世紀のフランスでは、フランス革命や産業革命を経て暮らしに余裕ができ、サーカスなど様々な娯楽が生まれます。
そんななか道化達も人気を博します。
サーカスやミュージックホール、劇場を活動の場所とし、パリの大通りは大道芸人や道化師であふれ、ミュージックホールや音楽喫茶は多くの客で埋まったとのことです。
その人気はオートマタだけでなく、印象派画家や音楽家にも影響を与え、ピカソやセザンヌなどの絵画やストラヴィンスキーの音楽にも登場します。
ギターを弾くピエロ、1890年頃、フランス、ランベール工房。首を前後左右に動かし、ギターを弾きます。
顔に描かれた蝶々のペイントや舌を出し入れするところ、上半身を前後にゆすりながら、組んだ足でリズムを取る仕草など、見所満載のオートマタです。
手品師。1890年頃、フランス、ランベール工房。
マジックを披露するピエロです。
テーブルの上にコーンを置き、左手に持った杖を振ると、なんとテーブルの上の小物が変わっています。
ファンファーレのような音楽で、ピエロの動きとマッチしています。
また、こちらも顔のペイントや舌を出し入れするところなど、見所真がいっぱいです。
クラウン・マジシャン、1900年頃、フランス、ルヌー工房。
大がかりな手品を披露してくれます。
横から見るとタネがばれてしまうので、是非正面からご覧下さい。