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9月の演奏会コースの曲目

9月の演奏会コースの曲目をご紹介いたします。
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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アートプレリュード パセティック(悲愴的前奏曲)チェルカスキーチェルカスキー
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
アメリカ・シンフォニオンヴェニスの謝肉祭ベネディクト
レジーナフォンカンタータ第140番「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV.140バッハ
ポリフォン Style104「ウィリアム・テル」より 祈りロッシーニ
シンフォニオン・エロイカ「トロヴァトーレ」より ミゼレーレヴェルディ
シンフォニオン ベル Style 48Kカール王行進曲ウンラート
ステラ・テーブルタイプ心と花トバーニ
ミラ・エンプレス「ロミオとジュリエット」よりグノー
ポリフォン Style105アヴェ・マリアグノー
ポリフォン・ オートチェンジャー(随時) 

ファイル 511-2.gif Hearts and flowers

9月の演奏会は博物館の古株スタッフお勧めのオルゴールで聴きたい曲。
心と花*1、トロヴァトーレのミゼレーレ*2、ウィリアム・テルの祈り*3、グノーのアヴェ・マリアなどしっとりと聞き惚れる曲。
ヴェニスの謝肉祭、ロミオとジュリエットはディスク・オルゴールのアレンジがいきる華やかな曲。
そしてマーチなど。
9月の選曲も「楽しくて、もっともっとオルゴールを聴いていたい」っと思わせるラインアップです。

ファイル 511-3.gif SHURA CHERKASSY (1909 - 1995):

自動ピアノではシューラ・チェルカスキー自作自演の曲です。
「20世紀を代表する超絶技巧派ピアニスト」とか「最後のロマン派ピアニスト」といわれるチェルカスキー。
ロシア・オデッサの生まれですが、ロシア革命によりにアメリカに亡命。
ピアニストだった母親によって、早くからピアノを学び始めました。
渡米後はヨーゼフ・ホフマンに師事し、14歳でデビュー・コンサート・ツアーに出かけた天才。
ホワイトハウスでハーディング大統領の前で演奏したという記録もあるようです。
『プレリュード パセティック』は彼が14歳の時に出版されていますが、少なくても渡米の前に書かれた曲と言われています。
その若さでこのような表現が豊かな曲が書けたんだと驚くばかりです。
(チェルカスキーの生年月日はずっと1911年だと言われていたのですが、チェルカスキー自身が晩年にオデッサへ赴いて調査して1909年だったことがわかったそうです。そのため、彼について書かれた記述には2歳のずれがあることもあり混乱しています。)

ファイル 511-4.gif デュオ・アートのピアノロール

自動ピアノのロールです。
当時のロールには演奏家の写真とサインが印刷されていました。
上の写真のロールにサインがふたつあります。
実はチェルカスキーは「ピアノロールに録音した最後の名ピアニスト」ともいわれていました。
20年ほど前、チェルカスキーが来日した際のことです。
スタッフが写真のロールを持って会いに行くと、楽屋に迎入れてくださり、「あのときは若かったから・・・。サインは上達したと思うよ。」とニコニコとサインしてくれた記念のロールです。
比べて見るとあまり上達したとは…。

9月になったら少しは涼しくなると良いのですが・・・。
どうぞ、残暑の疲れを癒やしにご来館下さいませ。

演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)

演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

*1:心と花(Hearts and flowers)は、1899年サイレント映画の挿入歌として作曲された。
*2:ミゼレーレ(MISERERE)とは、ラテン語で「憐れみ」
*3:現在ウィリアム・テルは序曲が有名だが、「祈り」はあまり知られていない。当時のオルゴールではシリンダーからディスクまで人気曲だった。

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