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オルゴールという言葉

皆さんこんにちは。
本日は「オルゴール」という言葉についてお話したいと思います。

皆さんはオルゴールという言葉が実は日本語だったということをご存じでしたか?
江戸時代末期、オランダから日本へストリート・オルガンが渡って来ました。
オルガンはオランダ語でORGEL(=オルゲル)と呼びます。
しかし、当時の日本人はオルガンに限らず自動で音楽を演奏する道具のことをヲルゲルと呼ぶようになりました。
このヲルゲルという言葉が「ヲルゲル」「ヲルゴル」「オルゴール」と訛り変化して、今日のオルゴールという単語が誕生したといわれています。

ところで、このオルガンを「ORGEL」と呼ぶのはオランダだけではありません。
ドイツ語やデンマーク語やノルウェー語、スロベニア語などでもオルガンを意味します。

それぞれの発音を聞いてみてください。
(リンク先の画面で「Orgel」と記述されている左側ウインドウの下に現れるスピーカーボタンを押すとその国の発音となります。)

 オランダ語のページを開く   ドイツ語のページを開く  ノルウェー語のページを開く  デンマーク語のページを開く 

オランダ語以外はみな「オルゲル」に近い発音に聞こえます。
中でもオルガン作りではオランダとともに古い歴史と技術を持つドイツの発音が「オルゲル」に近いとなると、オランダ語のオルゲルが語源でオルゴールとなったという説に異論を唱える方も現れます。
ドイツ語が語源ではないかと・・・。
しかし、オルガンが渡ってきた頃の江戸時代は、鎖国のためオランダが唯一のヨーロッパとの窓口でした。
出島のオランダ商館の記録には、ストリート・オルガンやオルゴールが渡来した記録が多数残ります。
そのため、オルゴールの語源はオランダ語という説が採用されます。
発音はドイツ語の方が近いですが、ローマ字読みならば納得がいくのかもしれませんね。
(オランダ語のORGRLの発音は難しい!)
(しかし当時のローマ字がオルゲルと呼んだかは定かではありません。)
蛇足ですが、気になってローマ字について調べてみました。
ローマ字はなんと戦国時代からあったようです。
オルガンが渡来した頃は、オランダ式ローマ字といわれるものが使われていたようですが、現代のもののように仮名とローマ字を一対一で対応するわけではなかったようですし、ほんの一部の人だけに認識されていたようです。

最後に、最近はとても暑い日が続いています。
水分補給をお忘れにならずに、熱中症にお気をつけ下さいませ。

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