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イタリアの作曲家マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より二重唱(デュエット)です。
1906年頃 カヴァレリア・ルスティカーナの台本カバー (wikipediaより)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1890年の初演後3年間で、イタリアの66都市、イタリア以外の62都市で上演された、人気のオペラです。
イタリアの音楽出版社が開催した一幕オペラのためのコンクールで選ばれたピエトロ マスカーニ作曲のオペラ。
当時、ピアノを借りるお金にさえ貧窮する音楽教師が、このオペラで音楽家として認められるようになりました。
1890年頃のピエトロ マスカーニ(Pietro Mascagni) (wikipediaより)
メロディだけを聞くととても美しく、うっとりとしてしまいますが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」は不倫のもつれから決闘、殺人に至る物語です。
それもイタリアで実際に起こった事件をもとにして作ったと言うから驚きです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」といえば有名なのは間奏曲なのですが、今回は二重唱(Ah! lo vedi)。
この二重唱、邦題では「ああ、見たか!お前はなんてことを言ってくれたのだ?」とか「おい、あのざまは!おまえ、なんて口のききようだ?」などとつけられています。
浮気相手の元彼女と妻の言い争いに居合わせた夫が、自分は浮気しているくせに、元彼女に対する妻の態度が悪いと腹を立て、そんな夫に妻がお願い捨てないでと歌っています。
場面からは想像もできない程の綺麗な曲。
曲からは想像できないどろどろの愛憎劇。
是非、聞いてみてください!
ポリフォン105
演奏するのはポリフォン105。
1890年代にドイツでつくられた営業用のオルゴールです。
コインを入れると、約60cmの大きなディスクで1曲演奏します。
現在、演奏会コースで実際の演奏をお聴きいただけます。(2月中)
オルゴールの小さな博物館のホームページへは、ブログのタイトルの下(舌を出したピエロの画像の右横の「オルゴールの小さな博物館HPへ」をクリックして下さい。