すっかりご無沙汰をしてしまい、申し訳ございませんでした。
1月7日にご紹介した『博物館に入りきらない蓄音機や自動ピアノなど』が博物館に帰ってきました。
帰ってきた蓄音機など綺麗に掃除し、ワックスを掛け、調整し、試聴したり。夢中になっていました。
もともと「入りきらない蓄音機など」だから、もう博物館のなかはいっぱいです。
1階のエントランスに置いてあった『からくりオルガン(コインで演奏が楽しめるもの)』は2階のショップに移動し、エントランスには蓄音機2台とラジオが1台。
その他は5階のカフェに収まりました。
注目は『マルチフォン』。
Multiphone Cylinder Phonograph
これは1905年から1908年にかけて活躍していたジュークボックスです。
コインを入れると演奏する蓄音機は1880年代後半から活躍していましたが、これは曲が選べるタイプで、ジュークボックスの先駆けと言われています。
真ん中の観覧車のような丸い枠に、24本のレコードがセットされています。
レコードと言っても円盤のものではなく、シリンダータイプのレコードです。
レコードにはエジソンのブルー・アンベローラっていう名前がついています。
名前の通り綺麗な青い色をしています。
下から覗いてみると、ブラシが付いていてレコードをお掃除しながら演奏します。
100年前と同様に、コインを入れると一曲聴けるように整備しました。来週から一般公開です。
受付でコインと100円を交換してください。
コイン投入口の下にあるハンドルを回転させ、聴いてみた曲のちょっと手前で曲を示す針をとめ、コインを投入して下さい。
しばらくするとレコード針の位置を元に戻すために機械が動き出します。(これは横から見るとよく見えます。)
針が真ん中あたりにくると、おもむろに観覧車が回り出し、演奏が始まります。
100年前の蓄音機から流れるメロディを100円で楽しめます。
(収録曲は次回ご紹介します。)