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メロディア

現在の企画展で演奏中のオルゴールの仲間です。

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蓋を開けると、「メロディアを演奏するには・・・」と操作マニュアルが書かれています。
このメロディアはオルガンを自動で演奏する装置です。

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箱の中にある白いものは紙のロールです。
ロールに開けられた孔が音楽信号となります。
ケースの横にあるハンドルを廻すと、ロールが送られるのと同時に、箱の中のフイゴが動き空気を作ります。
ロールの孔の開いたところがリードの上に来ると、リードに空気が通り音を出します。
リードとはオルガンの音源です。
ちなみに、幼稚園などに置かれている足踏み式のオルガンなどがリード・オルガンです。

このメロディアは1910年頃にアメリカで作られました。
当時、別売りのロールは何本もあったようですが、博物館に来たと時にはロールは1本しかありませんでした。
(一本ですが、このロールは4曲も入っているのです。)

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今回の企画展で約2ヶ月間、演奏することになり、痛んでしまったロールを使い続けることは無理なように思えました。
そこで、レプリカのロールを作ることにしました。
オリジナルのロールと同じ幅の紙に、同じように孔を開ければ、音色も変わることなく演奏できます。
まずは同じ幅に切って、長いロールになるように貼っていきます。
ショップで使用している包装紙が、紙質、厚さなどが似ていたために使用することとしました。

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ロールが出来たら、オリジナルと同じ位置に孔を開けていきます。
何日も要する地道な作業ですが、オリジナルのロールを守る意味でも大切なお仕事です。

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只今完成したロールをセットして、演奏中です。

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オルゴールとその仲間たち展

今週から企画展が新しくなりました。
「オルゴールとその仲間たち展」が開催されています。

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今回の企画展では名前のとおり、博物館にある色々な種類のオルゴールやその仲間をご紹介しています。
オルゴールが誕生する前の18世紀の音楽入り時計。
シリンダーやディスク・オルゴール。
オルゴールの動力を利用して人形を動かすオートマタ。
ハーモニカやチターなど楽器を自動的に演奏する自動演奏楽器。
などなど、様々なジャンルの展示品を演奏しています。
 

ファイル 390-4.gif リベリオン Libellion Musical Box Fredrich Adolf Richter and Company 

リニューアル後の初公開(10年以上未公開)のオルゴールもあります。
シリンダーでもディスクでもないオルゴールなので、なかなかご紹介する機会がありませんでした。
厚紙(カードボード)を音楽信号として使用しているオルゴールです。
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厚紙の中央にはブリキで補強された孔が並んでいて、この孔に歯車の突起がかみ合い、厚紙がおくられます。
厚紙に開けられた孔にレバーが引っかかると、レバーが櫛歯を弾いて音を鳴らす仕組みです。
孔を見つめているとレバーが飛び出しては消え、飛び出しては消え。
システマチックないかつい装置から、意外に可愛いらしい音色がしてくるのも魅力のひとつです。

 

その他、工作キットの参考とした、動画が楽しめるオルゴールも公開しています。

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また、今回の博物館コースでお配りしている博物館を楽しむグッズは手袋です。
手袋をはめて、自動楽器演奏装置のチターやアコーディオンなどの演奏体験もお楽しみいただけます。

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裸のレジーナ・オートチェンジャー

今週から「十機十色!ディスクオルゴール展」を開催しています。
 
 
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5月13日のブログで演奏機種や曲目をご紹介していますが、今日は今回の企画展で初めてチャレンジしたオートチェンジャーの裏側公開についてのご紹介です。
 
 
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「オートチェンジャー」とはディスクを自動で交換してくれるオルゴールです。
レバーで好みの曲を選んでスタートすれば、自動でディスクを持ちあげセットして演奏をしてくれるのです。
そしてそれは電気を使わず、ゼンマイの力だけで動きます。
オートチェンジャーはポリフォン社やシンフォニオン社でも生産しましたが、一番多く生産したのはレジーナ社で、数千台作られたといわれています。

展示しているStyle33は、直径27インチ(約69cm)のディスクを使用します。
1905年頃、アメリカのレジーナ社で作られました。
コインで動く機能は付いていなくて、大きなホールや大邸宅用として売られていました。
ゼンマイは上下に2つあり、レジーナの広告には「それぞれ1/4馬力」と書かれていました。
上のゼンマイは演奏用で、下のゼンマイはディスク交換用です。
 
 
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広告には「ピアノ音響板がついているため音量と音色は最高級のピアノと肩を並べる」と書かれていますが、今回はケースの背面の板と前面の扉をとって展示しています。

エアーブレーキが動きだす様子。
ディスクがゆっくりと持ち上がるシステム。
演奏中のディスクの裏側。
普段は見られないオルゴールの機械内部が観察できます。

裏板を外したことで音量は下がっていますが、オルゴールの裏側を見られる滅多にないチャンスです。
 
 
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オートチェンジャーは複雑なシステムを木の外枠で止めています。
丈夫な鉄柱などを持っていないためとても不安定で、移動を嫌います。
それなのに今回は裏板と前面の扉を外してしまっています。
ご見学の際には体当たりなどしないように、お気をつけくださいませ。
皆様のご来館をお待ちしております。


企画展 十機十色!ディスクオルゴール展 来週から

来週の5月17日火曜日から7月16日土曜日まで、博物館コースでは「十機十色!ディスクオルゴール展」を開催いたします。

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企画展では、十人十色ならぬ、十機十色!様々なディスク・オルゴールが登場します。

ディスクオルゴール発売当時の稀少な初期の機種。
ベルやチャイムが伴奏する機種。
からくり機構がついた楽しい機種。
2枚のディスクで演奏するもの。
1枚のディスクで2曲演奏する珍しいシフティング・ディスク3種。
などなど。手廻しの小さなものから大きなものまで13機種のご紹介です。
十三機十三色?

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今回の企画展はディスク・オルゴール誕生のきっかけとなった紙のディスクを使用するオルガニートから始まります。
スタッフの解説とともに、13機種のディスク・オルゴールをお楽しみいただき、
企画展の最後には自動でディスクを交換するオートチェンジャーの裏側を公開します。

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また、常設展ではオートマタやシリンダーオルゴールなど、企画展でご紹介できなかった機種を演奏。
企画展と常設展、あわせて約1時間の演奏をお楽しみいただいた後、
5階のカフェで自動演奏ピアノを聴きながらのティータイムをお過ごしいただけます。

博物館コースは11時、14時、16時からで、所要時間は約70分です。
約12名様で締切りとなります。

演奏曲目

  • 企画展示室

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曲目作曲者名機種名
ハンガリアン・マーチベルリオーズジャイアント・アリストン(オルガニート)
ドナウ川のさざ波イヴァノヴィッチポリフォン エクセルシオール(初期)
新しきウィーンシュトラウス2世シンフォニオン Style No.6(初期)
オールヴォワール、グッバイじゃないのケネディシンフォニオン Style20S
賢いミスターグリーンダーンリーシンフォニオン Style20D(マニベル)
おもちゃの兵隊の行進イェッセルカリオペ 60G(ベル付)
5月のワルツアレッターシンフォニオン Style48K(板ベル付)
「魔弾の射手」より 花嫁の冠を編みましょうウェーバープードルのティーパーティ(からくり付)
「ゼッキンゲンのラッパ吹き」より ごきげんよう、さようならネスラーカリオペ(クリスマスツリースタンド)
I Wonder who's kissing her now.ハワードレジーナ Style216(ベル付)
美しきライン&花のポルカ不詳&ツィラータンホイザー(シフティングボックス)
「ウィンザーの陽気な女房たち」より 序曲 part1&2ニコライシリオン(シフティングボックス)
ハンガリアン ラプソディ part1&2リストニュー・センチュリー(シフティングボックス)
カイロの道ソーントンシンフォニオン No.25D(ダブル・ディスク)
  • 自動ピアノ

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機種名曲目作曲者名演奏者名
ウェルテ・ミニヨン パヴァーヌ 作品50 変へ短調フォーレ、ガブリエルフォーレ、ガブリエル

 (100年前のオルゴールを鳴らしている為、機種や曲目は予告なく変更することがございます。ご了承下さい。)

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「19世紀のヒット曲!聴き比べ展」今日から開催

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「19世紀のヒット曲!聴き比べ展」 今日から開催です。

皆様のご来館をお待ちしております。

企画展 19世紀のヒット曲!聴き比べ展

来週の3月8日火曜日2時の博物館コースから、新しい企画展が始まります。
5月14日土曜日までの約2ヶ月間の開催です。

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タイトル「19世紀のヒット曲!聴き比べ展」のとおり、19世紀にヒットした曲を、当時活躍していたシリンダー・オルゴールやディスク・オルゴール、自動オルガンで演奏し、ご紹介します。

4000曲以上の博物館収蔵曲より19世紀のヒット曲を予想、選出しました。
シュトラウス2世のワルツ、ヴェルディのオペラ、J.F.ワーグナーの行進曲など、現代でも聴き継がれる名曲のヒットパレードです。
百年前と同じ音色に包まれる、ひとときのタイムトラベルをお楽しみ下さい。

演奏予定の曲目と機種のご紹介をいたします。
企画展示室では、第1~13位の曲を。
常設展示室では、企画展ではご紹介できなかったオートマタやからくり付きジオラマのご紹介の他、次点の第14~21位の曲を時間が許す限り演奏します。

博物館コースでは博物館6階の企画展示室と常設展示室で約1時間の演奏をお楽しみいただいた後、5階のカフェで自動演奏ピアノを聴きながらのティータイムをお過ごしいただけます。

博物館コースは11時、14時、16時からで、所要時間は約70分です。
約12名様で締切りとなりますので、土曜日や祭日は混んで入れない場合もございます。
ご予定が決まりましたら、お早めのご予約をおすすめします。

演奏曲目

  • 企画展示室

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順位曲目作曲者名機種名
13位ステファニー ガヴォットツィブルカシンフォニオン 25A
12位スコットランドの釣鐘草スコットランド民謡ミラ No.147
10位南国のバラ 「女王のレースのハンカチーフ」よりシュトラウス2世ブリタニア
10位双頭の鷲の旗の下にJ.F.ワーグナー行進する兵士のショーケース・ボックス
8位ウィーン気質シュトラウス2世カリオペ 60G
8位「タンホイザー」より 入場の行進曲ワーグナーアメリカシンフォニオン 25A
7位「ファウスト」より ワルツグノーニコール・フレール  ファット・シリンダー
21位「トロヴァトーレ」より アンヴィル・コーラスヴェルディニコール・フレール  ファット・シリンダー
6位庭の千草ムーアキャピタル カフ・ボックス
4位「ローエングリン」より 婚礼の合唱メンデルスゾーンポリフォン 43B
4位「トロヴァトーレ」より ミゼレーレヴェルディラングドルフ サブライム・ハーモニー・ピッコロ
4位「トロヴァトーレ」より ミゼレーレヴェルディリード・バレルオルガン
3位埴生の宿ビショップマンダリン・ボックス
2位「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲マスカーニステラ No.84
1位美しく青きドナウにシュトラウス2世体感ベンチ(ポリフォン105)
  • 常設展示室

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順位曲目作曲者名機種名
1位美しく青きドナウにシュトラウス2世イェガー&ブロンマー からくりオルガン
14位「ウィリアム・テル」より 序曲ロッシーニレジーナ フォールディングトップ
14位「真夏の夜の夢」より 結婚行進曲メンデルスゾーンミラ No.197
14位アヴェ・マリアグノーシンフォニオン ダブル・ディスク
14位みすてられてコシャットステラ アップライト
14位ラ・パロマイラディエルジェミニ・ポリフォン
14位乙女の祈りバダジェウスカカリオペ No.108G
14位芸術家の生涯シュトラウス2世レジーナ・フォン Style139
21位「ボヘミアン・ガール」より 大理石の広間に暮らすことを夢見ていたバルフクリテリオン
21位「予言者」より 戴冠式行進曲ロッシーニシンフォニオン エロイカ
 【リクエスト曲】  ポリフォン104
  • 自動ピアノ

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機種名曲目作曲者名演奏者名
ウェルテ・ミニヨン 6つの演奏会用ユモレスク 1.古風なメヌエット Op.14-1 パデレフスキ, イグナツィ・ヤンパデレフスキ, イグナツィ・ヤン

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ポリフォン104 リクエスト曲の変更

博物館コースでは、お客様に選んでいただいた曲をポリフォン104で演奏しています。
そのリクエスト曲を明日から更新します。

リクエストをお受けしているオルゴールは当時パブやレストランなどで使用されていた営業用のオルゴールです。コインを入れて演奏が始まります。

ファイル 322-1.gifポリフォン104

現在、ポリフォン104で演奏できるディスクを200枚弱所蔵しています。
スタッフがその中から15曲を選曲し、お客様が選びやすいようにコメントも付けたリストをご用意しています。

統計では知っている曲をリクエストする方が多いようですので、今年は、皆様もご存じだと思われる曲を「今でも愛される19世紀の人気曲」とし、昨年より少し多めに選曲しました。

それ以外にも「博物館スタッフお勧めの曲」もあります。
有名な曲ではないのですが、ポリフォンにぴったりで、是非聴いていただきたい、素敵な曲ばかりです。

ファイル 322-2.gif ディスクを選んでいる様子

ポリフォン19 5/8inch リクエスト曲目

曲目作曲者名お勧めコメント
この清らかな住まい 「ファウスト」より グノー心洗われるアリア。ゆっくりとしたロマンチックな曲。
キャサリーン我が愛する人クラウチ低音が美しく響く落ち着いた旋律。
微笑みかける幸せ 「ルクセンブルク伯爵」よりレハールゆるやかな優しい曲からテンポが速くなり軽やかに華やかに終わる。
忘れられる人は幸せ 「こうもり」よりシュトラウスⅡシュトラウスらしい軽快な3拍子のポルカマズルカ。
ラシェルよ、主の恵みにより 「ユダヤの女」よりアレヴィー異国風の4拍子。テノールの名アリア。
フニクリフニクラデンツァ鬼のパンツはいいパンツ~♪
春の日の花と輝くアイルランド民謡世界中で歌い継がれる200年前の愛の歌。
婚礼の合唱 「ローエングリン」よりワーグナー新婦と父親が入場腕を組んで入場する結婚式の定番曲。
美しく青きドナウにシュトラウスⅡ世界で一番?有名なワルツ。
剣士の入場フチークディズニーランドのエレクトリカルパレード使用曲。
ジ・エンターティナージョプリン映画「スティング」のテーマ曲。
アヴェ・マリアシューベルトオルゴールでも絶大な人気を誇る一曲。
間奏曲 「カヴァレリア・ルスティカーナ」よりマスカーニ映画やテレビでよく使われる。どこかで聴いたことがあるオペラの曲。
埴生の宿ビショップ明治時代から歌われている名曲。
フランス国歌リールビートルズの"All You Need Is Love"(愛こそはすべて)のイントロにも。

ポリフォンのリクエストは博物館コースでお楽しみいただけます。
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コメント一覧

ちゅうさん (02/12 23:29) 編集・削除

本日、早速RQさせて頂きました☆
新鮮な感じの曲とかで、楽しませて頂きました☆

次回も楽しみにいきます☆

開催中のオートマタ展。

只今、開催中の「からくり仕掛けの人形 - オートマタ展」で展示しているオートマタの詳細を教えて欲しいと、お客様よりお問い合わせがありました。

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そこで、展示品の一覧リストを公開することにしました。

ファイル 284-2.gif  展示品一覧(PDFファイル)  新しいウィンドウで開きます。

実際に動かしているもの、ガラスケースに飾っているものなど、今回の企画展で展示しているものの名前、製作国、製作年代、製作工房をご紹介しています。

ゼンマイを巻き、スイッチを入れると、まるで魂が宿ったかのように、100年の時を越えて動き出すオートマタ。
ぜひ、ぜひ、オートマタに会いにいらしてくださいませ。
企画展は11月13日土曜日までです。

博物館コースでもじっくり聴けます。

お客様から「オートマタ展では、オルゴールの演奏は聴けないのですか?」というお問い合わせを頂くことがあります。
いえいえ、そんなことはございません。
約30体のオートマタを楽しんだ後に、オルゴールや自動ピアノの演奏、オルガンの演奏体験、体感ベンチなど、「博物館コース」は盛りだくさんのコースなのです。
ファイル 280-1.gif 6F常設展示室のオルゴール


常設展示室ではポリフォン104のリクエスト曲の演奏をはじめ、シリンダーやディスク・オルゴールの演奏など、様々なオルゴールの音色をご堪能いただけます。また、アンティークのストリート・オルガンのハンドルを自分で廻して演奏したり、体感ベンチでオルゴールの振動を感じる体験もお楽しみいただけます。

カフェは自動演奏のピアノを聴きながらのティータイムです。演奏するのはウェルテ・ミニヨンで、ピアニストの演奏を再現するリプロデューサーと呼ばれるピアノです。
ファイル 280-2.gif ウェルテ・ミニヨン 1910年頃 アメリカ製


ロール紙には、どの鍵盤を叩くかの孔の他、ペダリングやタッチの強さを制御する孔まで開けられていて、それらの孔が信号となって空気の量をコントロールして演奏します。

今回演奏している曲はフランスの作曲家ドビュッシーの『2つのアラベスク第1番ホ長調』。
1888年に作曲された、ドビュッシー初期作品の中でも最も有名な曲の一つです。
ファイル 280-3.jpg クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)

流れるようなアルペジオに乗せた優雅で洗練されたメロディをお楽しみください。
演奏しているのは、ロシア生まれの演奏家「プイシュノフ レフ(Pouishnoff Leff)」です。

楽しみがたくさん詰まった博物館コース、是非ご来館くださいませ。

博物館コース(11時~ 14時~ 16時~ 予約制) 博物館コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

オートマタの顔

今週から「オートマタ展」を開催しています。

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オートマタがいっぱい並んでいます。
隣の常設展示室にはみ出したオートマタは映っていないので、これでも全てではありません。

オートマタ展では19世紀のフランスの出来事と関連付けながら、一体ずつ動かしてご紹介していますが、
オートマタ展をより楽しんでいただくために、今日はオートマタのヘッドについて、ちょっとご紹介いたします。

19世紀のオートマタには、現代でもアンティーク・ドールとして人気のビスクドールが良く用いられていました。
ジュモーやブリュ、ゴーチェなどの工房が有名で、陶器で作られたお人形です。

でも、今日ご紹介するのはビスク・ドールではないお人形たちです。

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パピエ・マーシェと呼ばれる人形です。
このブログのマスコット?のピエロもパピエ・マーシェです。
紙を何層にも張り合わせて作ったりする張り子の人形のことです。
パピエ・マーシェの人形は、美しい顔をしたビスクドールより自由度があるため、奇妙な顔、老婆など、特徴的な人形が作れました。
また、まぶたやあごに動物の皮革を利用することで、人間のように、目や口を動かすことも可能でした。

「オートマタ展」には、マスコットのギター弾きにそっくりなピエロがもうひとり登場しています。
ギター弾きとはメイクや髪型がちょっと違います。
現代のように、全く同じ人形を使わないところが、当時のオートマタの面白いところです。
彼はテーブルの上に置いた箱を上げたり下げたりするのですが、その度にテーブルに載っているものを変えてしまう手品師です。

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「ちょっと知り合いに似ているわ。」といわれそうなのが、彼女です。
実は彼女は綱渡りの達人です。
アフリカ人と中国人らしきバンドを従えて、曲芸を披露します。

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微笑みを浮かべているマダムは口や目はもちろんのこと、眉毛まで動きます。
お茶をポットからカップに注いで飲み干す!という、からくり付きです。

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オートマタは動きに目がいってしまい、なかなか人形の顔や衣装、身につけた小物まで目がいかないのですが、是非、是非、欲張っていっぱい色々な所を見てみてください。

「オートマタ展」は博物館コースでご案内します。
博物館コース(11時~ 14時~ 16時~ 予約制)

「オートマタ展」のご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

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