グーでハチミツのコーナーです。
昨日のロッホマンの続きです。
営業用のこのオルゴール。
本体の前面にある扉にはコインの投入口があり、ここへコインを入れると演奏が始まります。
コインは一旦カップのようなもので受け止められ、時間が経つと下の引き出しへ落ちます。
この機種はディスク盤が半分まわったところで落ちたのですが、コインが落ちるタイミングはメーカーごとにそれぞれ異なるようです。
何故すぐにコインを引き出しへ落とさないのか?と不思議に思って、その仕組みに注目してみました。
コインが入るカップのようなものの先には棒がついています。
棒の途中にはストッパーが付いていて、エアブレーキにつけられた針金を止めています。
上の画像の右の赤丸の部分です。
そして、左の赤の部分、棒のもう一方の先端に付けられたフックにも注目してください。
コインが入ると棒はシーソーのように傾き、孔からフックが飛び出しました。
すると針金がストッパーから外れてエアブレーキが動きはじめます。
エアーブレーキとはゼンマイの戻る力を制御する装置で、これが回ることで演奏が始まります。
演奏が始まってしばらくはカップにコインが入ったままです。
ディスクが半周すると、フックは歯車についた山を越えます。
フックが山の頂上にくると、棒の反対に付けられたカップの仕掛けにより、カップの底が開きコインは引き出しに落ちます。
そして、ディスクが一周するのと同時に、歯車も一周し、フックは歯車の孔へ落ちます。
すると、針金がひっかかりエアブレーキを止めて演奏が中止されます。
コインを入れると演奏する機械。
今までなんとなく1曲で終わるんだなぁと思っていましたが、その仕組みを観察してみると、新たな発見があります。
観察することは大事なことですね。