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若大将のゆうゆう散歩

9月24日月曜日9時55分からのテレビ朝日{地デジ5CH)の『若大将のゆうゆう散歩』に博物館が出演します。

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若大将(加山雄三さん)と一緒に街に出て、散歩の楽しみ方、散歩のお勧めコースをお茶の間に紹介するこの番組です。

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番組表には以下のように書かれていました。
放送日時:2012年9月24日(月) 9:55 ~ 10:30
番組概要:今日は文京区『護国寺駅』周辺をお散歩▽護国寺本堂に伝わる都市伝説とは?▽100年以上前のオルゴールの音色に感動!▽日本最大級!パイプオルガンの美しい音色
 
 
お楽しみに!

You Tubeにアップ

ガラスドームの中では綱渡り(タイトロープ)のショーを繰り広げるオートマタをYou Tubeにアップしました。
1870年代、フランス、ファリボア工房のオートマタです。

色白で黒髪の東洋の女性が、左右の手に持った旗を振りながら、ロープの上で軽やかにジャンプをします。
舞台の左手にはバンジョーを弾く黒人、右手には胡弓を弾く中国人がショーを盛り上げます。
シャンデリアをあしらった豪華な舞台も見所。
ブラブラの足をきちんとロープの上に降ろすとか、細かく蹴り出すような足の動きとか、細部まで高度な技術で再現される動きにも注目してください。

黒い台にはオルゴールやからくりの機械が組み込まれています。
オルゴールとからくりは異なったゼンマイで駆動し、オルゴールのゼンマイは紐を引いて、からくりのゼンマイはキイで巻き上げます。
オルゴールはなんと4曲入り。

ファリボアのタイトロープは"屋外で大きな木から渡されたロープを渡る男性"とか"オリエント風の舞台で綱渡りするターバンを巻いた男性"とか、様々なヴァージョンが作られたようです。
更にそれらはロンドンのシルバー&フレミング百貨店で小売りされたいたという記述もあります。
 
 
 

見所満載のオートマタ。
開催中の「妙技!オートマタ(からくり人形)展」 新しいウィンドウで開きます。 で公開中です。

初公開

今日から始まった「妙技!オートマタ展」に伴い、1F音楽ホールのオートマタ、シリンダー・オルゴール、自動オルガンも展示替えしました。

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なかでも初公開なのが、8月25日のブログでご紹介した、チャーチ・バレルオルガンです。

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オルゴールの間に並んでもひけをとらず堂々としています。
音も大きすぎず、ホールに響いて綺麗です。

コメント一覧

ちゅうさん (10/22 08:04) 編集・削除

昨日(21日)「モヤモヤさまぁ~ず2」の(江戸川橋&護国寺)を見ていましたら、オルゴール博物館が紹介されました。
テレビで見るのもチョット新鮮さがありますね。
マネージャーにテレビ写りも、バッチグーでした。
嬉しかったです。

火曜日の『PON!』で

9月11日火曜日からの「妙技!オートマタ展」、火曜日の午前の日本テレビの番組『PON(ポン)!』で紹介してくださるそうです。
10時58分頃から始まる「天カメ教室 ちょっとウケたい授業」という双子のお笑いタレント、タッチのコーナーです。
今日は何の日というのを「オートマタ展が始まる日」として、オートマタに関する豆知識を披露するそうです。

今日は休館日ですが、取材がありました。

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大きな事件などがなければ放映される予定です。
生放送なので、ハプニングなどで放映時間が前後したり、短くなったりもしてしまうとのこと。
何事も無ければ、4~5体のオートマタの実演をご覧にただけそうです。

今日の取材に向けて、昨日急いで展示替えをしました。
すでにオートマタ達がご来館をお待ちしております。

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オートマタ紹介 6

9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。

第6回は… ティードリンカー

1910年代、フランス、ファリボア工房のオートマタです。
婦人はポットからカップへ紅茶を注ぎます。
あたりを優雅に眺め、カップを口元へ運びお茶を飲み干します。
そして、カップを下げると、なんとカップの中は空っぽに。

カップに入れた水は、カップの底から、左手、胴体、右手へと繋がれたチューブを通って右手のポットへ移行します。
水は何度も巡回しているのです。

パピエマシェの顔は、眉や瞳、唇を動かします。
豊かな表情を持ち、まるで語りかけてくるような婦人。
見所満載のオートマタです。

(衣装はきれいすぎるので、オリジナルではなく、誰かが作り替えたと思われます。)

オートマタ紹介 5

9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。

第5回は… ビスクドール

オートマタを知る上で、是非とも知っておきたいのはビスクドール。
ビスクドールの「ビスク」とは、お菓子のビスケットと同じく、フランス語の「二度焼き=ビスキュイ(biscuit)」が語源です。
まあ簡単にいってしまうと、陶器の顔を持つ人形のことです。
(あっ、でも全身陶器でできている陶器人形は、ビスクドールとはいわないような・・・。)
ビスクドールもオルゴールと時を同じく、19世紀に開花しました。
産業革命や万博などの影響を受け、パリを中心に発展し量産されるようになりました。
オートマタ工房の発展と同じく、当時開催された博覧会で金メダルを受賞したジュモー、ブリュなどの各人形工房は、アメリカやオーストラリアなどにも紹介されるようになり、世界中に輸出されるようになります。

19世紀後半に活躍し、今回の企画展に登場しているビスクドールの工房についてご紹介します。



ファイル 521-1.gif ジュモー
ビスクドール作家の代表格です。
コレクターの間では、「ジュモーにはじまり、ジュモーに終わる」といわれる程の人気工房。
父ピエールは他社からヘッドを仕入れ、衣装を着せて販売し、衣装の美しさで万博で入賞しました。
1877年に息子が後継者となり、ヘッドを自分の工房で製作するようになります。
そして様々な万博で数々の金メダルを受賞し、一流の工房へと発展していくのです。
1899年には閉鎖され、S.F.B.Jの傘下へ。
太く濃く描かれた眉大きく見開いき放射線状に描かれたまつげ、明るく健康的なほほの色などが特徴。



ファイル 521-2.gif ブリュ
ジュモーの最大のライバルです。
ビスクドールの王様といわれる風格を持ち、人を圧倒するほどの気品・気高さに満ち溢れた人形といわれています。
泣く、笑う、しゃべる、首が回る、自由にポーズを取るなど数々の特許をとり、新しい技術を駆使して世の注目を集めました。



ファイル 521-3.gif シモン&ハルビック
ドイツ人形メーカーです。
良質の細やかな肌を持つ愛らしい顔立ちのヘッドは人気を呼び、ドイツ以外にフランスの多くのメーカーに供給されました。



ファイル 521-4.gif ゴーチェ
フランス人形工房の草分け的な存在です。
数十社の人形やおもちゃのメーカーにヘッドやパーツを供給していた。
やや大人びた表情や大きな目が特徴。



ファイル 521-5.gif SFBJ
フランス人形・玩具製造協会(Societe Francaise de Fabrication de Bebes et Jouets)。
ドイツが低コストの人形を大量生産し始めた19世紀の後半、経営に行き詰まったジュモー、ブリュ、などのフランスの人形、玩具メーカー数十社が合併して作った会社です。
健康的な笑顔や泣き顔、ふくれっつらなど、子供の表情を写実的にとらえた作品が数多く作られました。


19世紀の半ばからビスクドールは流行し、「レ・ミゼラブル」や「小公女」にも登場し少女達の羨望の的となりました。

オートマタの動きと同様に、人形の眉や睫毛、口などの細部にも発見があります。

オートマタ紹介 4

9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。

第4回は… 道化師たち。
 
 
ファイル 520-1.gif セザンヌ Pierrot and Harlequin(ピエロと道化)

19世紀のフランスでは、フランス革命や産業革命を経て暮らしに余裕ができ、サーカスなど様々な娯楽が生まれます。

そんななか道化達も人気を博します。
サーカスやミュージックホール、劇場を活動の場所とし、パリの大通りは大道芸人や道化師であふれ、ミュージックホールや音楽喫茶は多くの客で埋まったとのことです。
その人気はオートマタだけでなく、印象派画家や音楽家にも影響を与え、ピカソやセザンヌなどの絵画やストラヴィンスキーの音楽にも登場します。
 
 
 
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ギターを弾くピエロ、1890年頃、フランス、ランベール工房。首を前後左右に動かし、ギターを弾きます。
顔に描かれた蝶々のペイントや舌を出し入れするところ、上半身を前後にゆすりながら、組んだ足でリズムを取る仕草など、見所満載のオートマタです。


 
  
 
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手品師。1890年頃、フランス、ランベール工房。
マジックを披露するピエロです。
テーブルの上にコーンを置き、左手に持った杖を振ると、なんとテーブルの上の小物が変わっています。
ファンファーレのような音楽で、ピエロの動きとマッチしています。
また、こちらも顔のペイントや舌を出し入れするところなど、見所真がいっぱいです。


 
 
 
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クラウン・マジシャン、1900年頃、フランス、ルヌー工房。
大がかりな手品を披露してくれます。
横から見るとタネがばれてしまうので、是非正面からご覧下さい。

オートマタ紹介 3

9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。

第3回は… 1900年代、フランスのファリボア工房で作られたバリスター(法廷弁護士)。
 
 
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衣装からすると、"クイーンズ カウンセル"と呼ばれるイギリスの勅撰弁護士の儀式用の服装で、両手を振り熱弁をふるいます。

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このバリスターの顔もビスク(陶器)ではなく、昨日ご紹介したパピエマシェです。
まぶたやあごに皮革を利用することで、人瞼や口を人間のように動かしています。
 
正面でその表情や仕草を見ていると、思わず説得されそうになるオートマタです。

8月分 「チャリティ販売」と「ブタの貯金箱募金」のご報告

2012年8月のチャリティ販売についてご報告いたします。

チャリティ商品の販売の売上は6,100円。
またブタの貯金箱募金に寄付していただいた金額は1,345円でした。

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本日、計7,445円を東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。
2011年5月からの総計は402,700円になりました。

皆様のご協力、心より感謝しております。
ありがとうございました。

オートマタ紹介 2

9月11日より「妙技!オートマタ(からくり人形)展」が開催されます。
毎年、見所がいっぱいすぎて、何を見て良いのか分らなくなっちゃったというお客様も多いので、今年はオートマタ展に先駆けて、出演予定のオートマタを先に少しご紹介してみようと思います。

第2回は… 泣いているジャンと笑ってるジャンヌ。
どちらも1890年頃にフランスのヴィシー工房で作られました。
(ジャンは衣装や顔をリメイクしているかもしれません・・・。)
ジャンヌは20年以上前から博物館の子でしたが、ジャンは4年前にやってきました。
ジャンとジャンヌは100年あまりの時を経て再会!?

ジャンとジャンヌはフランスの一般的な男性と女性の名前です。
このふたりは、19世紀後半パリで人気のあったオッフェンバックのオペレッタ「泣いているジャンヌと笑っているジャン」をもじって作られたともいわれています。
ふたりとも学校のベンチに座っています。

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泣いているジャン。
ロバの耳の付いた帽子をかぶり、泣いています。
帽子に書かれた「ÂNE」はフランス語でロバという意味。
この帽子は直訳すると「馬鹿帽子」っていう名前がついています。ひどい名前の帽子です。
昔フランスで, 覚えの悪い生徒に罰として、ヤギの耳付の円錐形の紙の帽子をかぶせていのだそうです。
今なら人権侵害で訴えられそうですね。
帽子の耳まで動くのでご注目を!


 
 
一方、底抜けに明るいジャンヌ!
足までバタバタさせちゃって、首を何度もかしげながら笑います。
右手に持ったマリオネットを上下させて遊びます。

ふたりの顔はビスク(陶器)ではなく、パピエマシェ(仏)、ペーパーマッシュ(英)と呼ばれる張り子でできています。
紙を何層にも張り合わせたり、水で溶かし糊や樹脂を入れて作った素材です。
(ジャンヌはどこかで日焼けでもしたのでしょうか?顔がボロボロになってきて、かわいそう。)

もっと精巧に動くオートマタではこのパピエマッシュのまぶたやあごに皮革を利用することで、人間のように瞼や口を動かすことができます。