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『やじくぼ散歩』

昨日、CSテレ朝チャンネルガイードで放映される『やじくぼ散歩』の撮影がありました。『やじくぼ散歩』とは矢島悠子アナウンサーと久保田直子アナウンサーがある地域を散歩しながら紹介する番組です。
 
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お二人ともとても明るく楽しい方で、開催中の企画展で体験できるディスク交換にチャレンジしたり、体感ベンチでは二人一緒に小さな空間へ潜り込んだり、色々なオルゴールや自動演奏のピアノを聴いたり・・・。1時間の予定の撮影は1時間半以上に。オルゴールを聴いたときの、お二人のちょっと不思議で楽しい感想が印象的でした。

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放送の日時が決まりましたら、またご報告しますが、CS放送ですので、スカパーやケーブル放送などを契約している方しか見られないようです。

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ちゅうさん (05/23 01:27) 編集・削除

毎日。取材が続いて大変ですね☆
でも、また、違う意味で楽しいのかな?
いろいろ、メディアに出ることはいいことです。
お客様も増えることでしょうから☆

これからも頑張って下さい。

夏休みの工作、楽しみに待ってますからネ!!

取材ウィークです。

今週は取材のお申し込みをいっぱいいただき取材ウィークとなりました。

昨日は午前の取材で午後3時半頃よりテレビ東京で放映されました。

今日は読売新聞の取材です。6月2日の夕刊に掲載される予定です。こちらは癒しをテーマにしたコーナーで、博物館の取材とゆうよりも、オルゴールの楽しみ方を館長が指南するという趣旨での取材となりました。ご興味のある方は、6月2日の読売新聞夕刊をお求めくださいませ。

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また金曜日にはCSテレ朝チャンネルの取材が入っています。先程、その下見に8名様でいらっしゃいました。番組の詳細に関しましては追ってご報告いたします。

ピアノの調律

昨日は朝からピアノの調律がありました。
お客様のいらっしゃる演奏時間の間をぬって、現在博物館で演奏している4台のピアノ(デュオアート2台、ウェルテミニヨン1台、ニケロディオン1台)の調律が行われました。

調律師の方とはもう20年以上になるでしょうか、博物館のピアノを長くお願いしている方です。

ファイル 232-1.gif ウェルテ・ミニヨンの調律

前回の調律は約2年前。「2年ぶり?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この2年間、音程は殆ど狂いがないそうです。調律師さんいわく「2年間は音程が狂わないように調律していますから。」

では何のために調律するのでしょうか?

音には音程だけではなく、音色というものがあります。
音のエネルギーが空間に放たれる時の広がりを調整することにより、素晴らしい音色を得られるそうです。ピアノが置いてある環境(部屋やホールの広さ等)に併せて、音の広がりを調整してくれます。音色までも調律するということは、知識と経験に加え、感性と才能が必要となってくるのだそうです。

低音域を除いて、通常ピアノは3本の弦をハンマーで叩いて音を出します。

ファイル 232-2.gif ピアノの弦

この3本は当然同じ音程なのですが、本当に本当にわずかな弦の調律の違いにより、望みの音色に近づけていきます。ほんのわずかな加減を実現するためには、私たちが想像するよりはるかに握力や腕力を必要とするのだそうです。

どうぞ調律後の自動ピアノの演奏を聴きにご来館くださいませ。
現在、博物館では下記の曲を演奏しています。

スタインウェイ・デュオ・アート  愛の夢 No.3 変イ長調  作曲:リスト 演奏:ガンツ・ルドルフ
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

ウェルテ・ミニヨン  シャコンヌ ト長調    作曲:ヘンデル 演奏:クヴァスト-ホダップ
博物館コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

テレビに出演したい方募集

来週の火曜日(5月18日)から始まる新しい企画展を、テレビ東京の『ニュース・ファイン』(午後3時35分から放映)で取材していただくことになりました。番組の冒頭に流れる「今日から始まる企画展」というコーナーでご紹介していただけるそうです。

ファイル 230-3.gif 番組ホームページ

そこで、この番組に見学中のお客様として出演してくださる方を(小学生以上の方)募集しています。5月18日火曜日の11時15分までに博物館においでいただける方、メールにてご連絡下さいませ。3~4名様にお願いしたいと思います。

もしかしたら、番組を制作する方の意向で、1名様しか映らないとか、手だけしか映らないなどがあるかもしれません。また、突然のニュースなどが入りましたら、取材が中止になる場合もございます。「それでもいい。無料でちょっとでも見学できるなら」とおっしゃってくださる方、メールをお待ちしています。

お申し込み締切りは明日16日(日曜日)の17時とさせていただきます。ご協力をお願いする方には18時までに詳細を書いた返信メールをさせていただきます。(誠に申し訳ございませんが、お断りの返信メールは差し上げられません。また。当日、取材の件で突然お越しいただいても、ご入館できませんのでご了承くださいませ。)

下記のアドレスへ、件名「出演希望」と書いてメールでお申し込みください。
webmaster@musemuse.jp
お名前・お電話番号・人数・年齢(何歳ぐらい、大人でも結構です)をお書き下さい。

次回企画展『リクエストできるディスク・オルゴール展』は5月18日(火)より博物館コースにてご覧いただけます。
博物館コースは予約制です。コースの案内をご覧いただき、ご予約の上ご来館ください。
 博物館のご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

新しい企画展が始まります。

来週の火曜日(5月18日)から新しい企画展が始まります。

ファイル 231-1.gif 企画展示室

次回の企画展は『リクエストできるディスク・オルゴール展』、見て、聴いて、触って、鳴らして、体験する企画展です。ご用意したディスクの中からお好みの曲をリクエストし、 リクエストした曲をご自分でセットして、演奏をお楽しみいただけます。博物館を楽しむグッズでは、操作のために手袋をお渡しします。

ファイル 231-2.gif ディスクをセットするところ


企画展でリクエストできる曲のリストを公開しております。下記をご覧下さい。ご興味のある方は、ご見学前にゆっくりとお選びいただくと、楽しみが倍増します。
当日配布もしております。

リクエスト曲リスト(PDFファイル)

リクエスト曲リスト(JPGファイル)

いずれも新しいウィンドウで開きます。

選曲に困ったらどうぞスタッフにお尋ねください。お勧めの曲をご紹介します。

次回企画展『リクエストできるディスク・オルゴール展』は5月18日(火)14:00より博物館コースにてご覧いただけます。
博物館コースは予約制です。コースの案内をご覧いただき、ご予約の上ご来館ください。
博物館のご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

リクエスト曲一覧

4月23日のブログでご紹介した次回企画展のリクエスト曲が決まりましたのでお知らせいたします。
トップページまたはこちら(PDFファイル)、(JPGファイル)からご覧ください。 新しいウィンドウで開きます。

曲目リストには展示・演奏予定のディスク・オルゴール12台についてと、それぞれで演奏できる曲目を掲載しています。企画展ではそれぞれのオルゴールで1曲ずつ演奏しますが、どの機種でリクエストできるかは当日のお楽しみです。

オルゴールのディスクは現在のCDなどのように規格が一律でなかったため、様々なサイズが作られていました。今回の展示では8 1/16inch(約20.5cm)から18 1/2inch(約47cm)までのサイズを使用しますが、10台すべてサイズが異なります。(1inch=2.54cm)

サイズが大きい方が演奏時間が長く、使える音の数も増えるので聴き応えがあります。でも、曲によっては小さなディスクの方がいい場合もあるのです。
例えば、埴生の宿やスコットランドの釣鐘草などのように原曲の演奏時間が短い場合、大きなディスクで演奏すると時間が余るため2~3回繰り返し演奏になってしまいます。シンプルなメロディーでは音の数も少ないため、小さなディスクの方が収まりよく、可愛らしい演奏になります。

今回試聴した中でスタッフに好評だったのが小型のポリフォンStyle42とシンフォニオンStyle48Kです。ディスクの枚数が少なく、あまり知られている曲がないのですが、どの曲もいい感じでした。
 ファイル 225-1.gifポリフォンStyle42とシンフォニオンStyle48K

ディスクの模様や上蓋裏の絵もきれいです。
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いろいろ聴いているとスタッフそれぞれにお気に入りの曲が出来てきます。選曲に困ったらどうぞスタッフにお尋ねください。お勧めの曲をご紹介します。

次回企画展『リクエストできるディスク・オルゴール展』は5月18日(火)より博物館コースにてご覧いただけます。
博物館コースは予約制です。コースの案内をご覧いただき、ご予約の上ご来館ください。 博物館のご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

Musicを更新しました & 5月の曲より 「宝石のワルツ」

5月の演奏会コースで演奏する曲。どれもお薦めなのですが・・・。ポリフォン104で演奏するワルツをご紹介します。

ファイル 224-1.gif ヨハン シュトラウス2世 (Wikipediaより)

ヨハン シュトラウス2世が作曲したオペレッタ「ジプシー男爵」のワルツです。シュトラウス2世は「ワルツ王」と呼ばれ、当時超売れっ子の作曲家でした。ディスク・オルゴールが活躍していた1900年頃と時代を同じくしていたため、ディスク曲でも人気の作曲家です。約3000枚の博物館のディスクの中で95枚もシュトラウス作曲のディスクがあります。(ちなみに2位はヴェルディの70枚、3位はグノーの62枚)

ファイル 224-2.gif 博物館のディスク収納棚

シュトラウスは生涯500曲を超える曲を作り、そのうち書いたオペレッタは16。オペレッタとは喜歌劇のことです。簡単に言ってしまうとオペラの喜劇版?オーケストラの伴奏で、台詞あり、踊りありで、基本的にはハッピーエンドの歌劇です。この「ジプシー男爵」は1885年10月24日、シュトラウスの60歳の誕生日の前日に、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。「ジプシー男爵」のなかでも、このワルツは「宝のワルツ」または「宝石のワルツ」と名付けられ、コンサートなどで単独でも演奏される美しいワルツです。

本日より、博物館のホームページの『Music』を更新し、このワルツをご紹介しています(トップページの右サイドメニューの一番下にMusicをご覧下さい。)

ファイル 224-3.gif ポリフォン104

演奏はポリフォン104(1890年代、ドイツ、ポリフォン社製作)。このディスク・オルゴールのディスクの直径は19 5/8インチ(約50cm)です。ディスクは1回転で1曲を演奏するのですが、わずか2分。どんなに長い曲でも、どんなに短い曲でも、この1回転に収まっています。短い曲は3回繰り返しなんていうのもありますが、長い曲は大変です。雰囲気を壊さず、良いところだけを2分間に集約します。100年前のディスク盤を作っていたアレンジャー達の努力の結晶です。

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原曲を知らないと面白みが半減してしまうので、YouTubeから見つけてきました。どうぞ、トップページの『Music』と聞き比べてお楽しみください。

ジプシー男爵(クラシック音楽作品名辞典 三省堂 より)
台本:M ヨーカイが自作の「サッフィ」によって書いた台本より
初演:1885年ウィーン
あらすじ:諸国をさすらった青年バリンカイは、土地の相続者としてウィーン郊外のジプシー部落に現れるが、ザッフィと恋仲になる。やがてスペインとの戦争で功績のあった彼は男爵位を授けられ、二人はめでたく結ばれる。

5月 演奏会コースの曲目

5月演奏会コースの曲目をご紹介いたします。

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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート愛の夢 No.3 変イ長調リストガンツ,ルドルフ
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプヘ調のメロディルビンシュタイン
ミラ・エンプレス「トロヴァトーレ」より アンヴィルコーラスヴェルディ
ポリフォン Style105「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲マスカーニ
シンフォニオンNo.192W(アメリカ)「オベロン」より 人魚の合唱ワーグナー
シンフォニオン・エロイカラデツキー行進曲シュトラウスⅠ
ミラアヴェ・マリアグノー
レジーナフォン埴生の宿ビショップ
ポリフォン Style104「ジプシー男爵」より ワルツシュトラウスⅡ
ポリフォン オートチェンジャー(随時) 

「アヴェ・マリア」などの聴きなじみのある曲からオペラの曲まで、それぞれのオルゴールの魅力を存分にご堪能いただける選曲となっております。

上記のほか、シリンダー・オルゴール、ストリートオルガンの演奏、オートマタ(からくり人形)の実演もございます。

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シリンダー・オルゴール

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ストリート・オルガン

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。13時か15時までにお越し下さいませ。

演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

カリヨンの鐘

先週、中・高生向けの本を執筆中の方から「ビックベンの奏でる楽譜を送って」とのお問い合わせがありました。ビックベンとは、ロンドンのウェストミンスター宮殿(現在は英国の国会議事堂)に併設された時計台の鐘の愛称です。「ビックベン」とオルゴールと何の関係があるの?と思われるかもしれませんが、この鐘とオルゴールとは深い関係があります。
  

ファイル 223-1.gif Wikipediaより
 
 
時計塔につけられた時を告げる鐘は「カリヨン」と呼ばれていますが、このカリヨンがオルゴールの起源といわれています。
 
 
ファイル 223-2.gif Wikipediaより
 
 
ビックベンにも上の画像のような大きな鐘が付けられています。カリヨンなんて聞いたこともないと、おっしゃる方が多いのですが、ビックベンが奏でるメロディを聞けば、誰しもがうなずき、カリヨンを身近に感じてしまうでしょう。学校で「キーンコーンカーンコーン」と鳴るチャイムのメロディこそ、ビックベンのメロディなのです。この曲には「ウェストミンスターの鐘」という正式名称もあります。

音を聴きたい方、楽譜をご覧になりたい方はWikipediaのWestminster Quartersをご覧になってみてください。
Wikipedia Westminster Quarters」へ (日本語はこちら  日本語には楽譜もメロディもありません。)  新しいウィンドウで開きます。

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博物館の近所には東京カテドラル聖マリア大聖堂があって、ここにもカリヨンがあります。昔は毎週日曜日になると、カテドラルのカリヨンが鳴り、礼拝の時間を知らせていたのですが、最近は鳴っていないようです。問い合わせてみたところ「サビてしまい危険なので、15年程前から鳴らしていません。現在はCDで鳴らしています。」とのこと。ちょっと寂しい気がします。

ロシアのストリート・オルガン 続きのお話

4月16日のブログでご紹介したロシアのストリート・オルガンについての追記です。

ロシアのオデッサで作られたと書きましたが、正確にはオデッサはウクライナの都市で、オルガンに書かれていたのもロシア語ではなくウクライナ語だというご指摘をいただきました。
では、ロシアのオルガンではなく、ウクライナのオルガンというべきかと思いましたが、このオルガンが作られた100年前のウクライナはロシア帝国の支配下にあったので、『ロシアのオルガン』といっても間違いではないようです。

『Barrel Organ(Arthur W.J.G.Ord-Hume著)』にこのオルガンと同じような写真が掲載されていました。前面は似ていますが、側面と背面の象嵌は違う絵柄になっています。
 ファイル 222-1.gif前面  ファイル 222-2.gif背面  ファイル 222-3.gif側面

もう1台、ベラスケスのマルガリータによく似た絵が描かれたオルガンも載っていました。いずれも『ネチューダ』というメーカー名とその住所が書かれているので、同社のオルガンです。いろいろなデザインがあったようです。
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アンティーク・オルゴールや自動楽器についての情報にはまだ曖昧なことがあり、以前に書かれた本とは異なる新しい情報が出てくることがあります。博物館の収蔵品についても今後正しい情報がわかれば、その都度訂正していきたいと思います。