今日、フルート特別コンサートが開催されました。
生憎の雨でしたが、多くのお客様が訪れてくださいました。
とても素敵なコンサートで、主催者にもかかわらず、ほんとうに楽しんでしまいました。
まず、朝9時からピアノの調律です。普段は自動演奏するピアノですが、今日はフルートとの共演で、尚かつ、久々に人に演奏してもらうので、さらにとっても良い音にしてもらいました。
13:30と15:30から、2回の公演がありました。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団のフルート奏者-斉藤 和志さんと、ピアニストの西脇 千花さん。
オープニングはビゼー作曲の「カルメン 第三幕への前奏曲」。
だれもが一度は聴いたことのある有名な1曲です。
バッハ作曲の「管弦楽組曲第二番より「ポロネーズ」」と「バディネリ」。
日本の歌「赤とんぼ」の美しい調べと続き・・・。
プログラムには載っていないサプライズ企画として、100年前のポリフォン社のオルゴールとフルートのコラボ演奏です。
他人のことなどお構いなしで演奏する我が儘なオルゴールに、丁寧にあわせて奏でてくださり、グノーのアヴェ・マリアはまるで奇跡の調べのように素敵でした。
それから、斉藤さんのオリジナルのショーが始まりました。
今吹いた演奏をその場で録音し再生できる装置を使って、ひとりアンサンブル。
そこでは超低音を出す コントラバスフルートなる楽器も披露してくださいました。
普通のフルートよりも2オクターヴも低い音を出せるフルートだそうで、ケースから楽器を取り出したときにはバズーカ砲でも組み立てるのか?と思う程のインパクトがありました。
最後はプーランク作曲のフルートソナタです。
3楽章のこの曲でまた、たっぷりクラシックの曲を堪能しました。
『実はオルゴールとのコラボ用の約束のアヴェ・マリア、一生懸命アレンジを考え、いざ練習しようと思ったら、シューベルトとグノーとを間違えしまって、あわててグノーのアヴェ・マリアを練習しなおしたんです。だからシューベルトのアヴェ・マリアも演奏できるんです。』なんておっしゃりながら、アンコールには、今度はシューベルトのアヴェ・マリアを、再度オルゴールとのコラボで披露してくださいました。
映画「のだめ」で演奏したバディネリのエピソード。
NHKの「名曲アルバム」での出演エピソードなどなど。
楽しいお話とともに、あっという間の1時間でした。
文京シビックホール開館10周年を記念して開催されたこのコンサートです。
出演者のおふたり、東フィルや文京区の関係者の方々、素敵なコンサートをありがとうございました。