明後日から「特別クリスマスコンサート」が始まります。
今年はお子様のためのプログラムを設けました。初めての試みです。全15回のプログラムの内、2回がお子様向けの「親子コンサート」となります。
親子コンサートでは通常のコンサートに比べ、オートマタ(からくり人形)や自動演奏楽器の実演などを増やしたり、自動ピアノの演奏時にスライドでイメージ映像を映したり、トナカイが解説したり、お子様が退屈しないよう工夫しています。
ちょうど今年、シューマン生誕200年の記念の年で、そのシューマン作曲の曲に「子どものためのアルバム」という曲があります。この曲は1848年にシューマンが愛娘のために作曲した曲で、後に曲を加えて1冊の曲集になった全54曲の小品集です。
当初「クリスマスアルバム」と呼ばれていたこのアルバム。親子クリスマスコンサートにぴったりだと思い、自動ピアノで演奏する予定です。
「親子コンサート」で演奏するのは54曲の中の4曲。(10番 楽しき農夫 6番 あわれな孤児 8番 勇敢な騎士 12番 サンタクロース)
聴いていて不思議な気がしたのが「サンタクロース」という曲です。ちっとも陽気な感じがしないのです。ちょっと恐い印象の曲には訳がありました。
シューマンと言えば、ドイツの作曲家。このサンタクロースは約150年前のドイツのサンタクロースの曲なのです。ドイツでは,12月5日または6日の聖ニコラオスの日の夕べに、サンタがやってきます。聖ニコラオスとはサンタクロースの起源とも言われているキリスト教の司教です。
日本のサンタとの最大の違いは、このサンタさんひとりではなく、ルプレヒトという従者とともにやってきます。良い子にはサンタがプレゼントを悪い子にはムチを持ったルプレヒトがお仕置きをするのだそうです。従者ルプレヒトは黒いサンタとも呼ばれているそうです。年の瀬に来訪して、悪い子にお仕置きするなんて、日本のなまはげにそっくりです。
従者ルプレヒト 写真:Dr Hans Trapp 1953 z Wintzene (Elsass)
こんな恐い従者を連れてくるならば、サンタが楽しみなような、ちょっと恐いような・・・、あんな曲調でも納得できます。
親子コンサートの料金はお一人様2000円で、ティータイム無し、お土産のお菓子付きとなります。12月19日の「親子コンサート」は締切りとなりましたが、23日の11時からの会には多少空きがあります。4歳以上で参加できます。お子様やお孫さんと一緒にクリスマスコンサートはいかがでしょうか?
特別クリスマスコンサートの詳細はこちらから 新しいウィンドウで開きます。