7月1日のブログでご報告したチャリティ商品売上42,200円を、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みしました。
5月分と6月分の振込み控えです。
5月からの総計は76,000円になりました。
どうもありがとうございました。
ホームページでは語り尽くせない情報をお届けします。
7月1日のブログでご報告したチャリティ商品売上42,200円を、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みしました。
5月分と6月分の振込み控えです。
5月からの総計は76,000円になりました。
どうもありがとうございました。
博物館受付前にて行っているチャリティ商品販売は、お蔭様で6月も多くのお客様のご協力をいただき、売上は37,200円になりました。
この他、オンラインショップでの売上が5,000円ありましたので、合計42,200円を5日に振り込む予定です。
皆様、どうもありがとうございました。
商品はそろそろ少なくなってきましたので、なくなり次第終了させていただきます。
よろしくお願いいたします。
6月23日のブログでご紹介したピアノ曲、『夜のガスパール』についての続きです。
『夜のガスパール』3曲はそれぞれ別の人に献呈されています。
第1曲『オンディーヌ』はハロルド・バウアー(Harold bauer)、
第2曲『絞首台』はジャン・マルノール(Jean Marnold)、
第3曲『スカルボ』はルドルフ・ガンツ(Rudolph Ganz)です。
この3人のうち、バウアーとガンツは自動ピアノでよく登場するピアニストなので、私たちにも馴染みがあります。
ハロルド・バウアー(1873~1951)(Wikipediaより)
ルドルフ・ガンツ(1877~1972)(Wikipediaより)
彼らに献呈していたと知り、作曲者と曲とピアニストがぐっと近くなったような気がしました。
バウアーやガンツがこの曲の演奏を残しているのではないかと調べたのですが、残念ながら見つかりませんでした。
デュオ・アートだけでなく、他のリプロデューシング・ピアノ「ウェルテ・ミニヨン」と「アンピコ」も調べてみたのですが見つかりません。
献呈された人が演奏し、ロールにはピアニストと作曲者の両方のサインを入れ、作曲者のコメントなどもつけたらおもしろかったのに。
もう一つ興味深い話は初演についてです。
1901年に『夜のガスパール』を初演したのはリカルド・ビニェスです。
彼は他にもラヴェルの曲を多く初演しています。
また、作曲のきっかけとなったベルトランの詩集をラヴェルに紹介したのもビニェスでした。
しかし、ラヴェルはビニェスが演奏した『夜のガスパール』をあまり快く思わなかったようで、特に第2曲はラヴェルの意図に反した演奏で、弾いたビニェス自身も退屈に感じていたそうです。
これを境にビニェスがラヴェルの曲を演奏する機会は少なくなっていきました。
感情的なことだけでなく、ラヴェルの作風がビニェスに合わなくなってきたことも原因のようです。
そこで今回の演奏です。
ピアノロールのラベル
曲目の下に「Played by the Composer」とあります。作曲者が演奏した、つまり弾いているのはラヴェル本人ということです。
きっと彼がイメージした演奏が聴けるのでしょう。
作曲者本人の演奏が聴けるのは貴重な機会です。
感じ方は人それぞれとは思いますが、皆様はどのような印象をお持ちになるでしょうか。
7月1日から7月16日までの演奏会コースの曲目をご紹介いたします。
機種名 | 曲目 | 作曲者名 | 演奏者名 |
---|---|---|---|
スタインウェイ・デュオ・アート | 「夜のガスパール」より 第2曲 | ラヴェル,モーリス | ラヴェル,モーリス |
機種名 | 曲目 | 作曲者名 |
---|---|---|
ステラ・テーブルタイプ | 「子供の情景」より トロイメライ | シューマン |
ミラ・エンプレス | てく てく てく | アメリカ民謡 |
ポリフォン Style105 | 「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲 | マスカーニ |
ステラ・オーケストラルグランド | 「セビリヤの理髪師」より ロジーナのカヴァティーナ | ロッシーニ |
シンフォニオン・エロイカ | 埴生の宿 | ビショップ |
アメリカ・シンフォニオン | ニューヨークの歩道 | ロウラー |
レジーナフォン | 口笛吹きと小犬 | プライヤー |
ロッホマン | 波涛を越えて | ローザス |
レジーナ オートチェンジャー | (随時) |
7月前半のピアノ曲はラヴェル作曲の『夜のガスパール』です。
ラヴェルはフランスの作曲家で、『ボレロ』や『亡き王女のためのパヴァーヌ』などの曲が知られています。
モーリス・ラヴェル(1875~1937)(Wikipediaより)
『夜のガスパール』は3曲からなるピアノ曲で、フランスの詩人アロイジウス・ベルトランの詩集『夜のガスパール』の中の3篇『オンディーヌ(水の精)』『絞首台』『スカルボ』をイメージして書かれました。
『夜のガスパール』初版本)(Wikipediaより)
第2曲は『絞首台』。
実はピアノのロールには『夜のガスパール』としか書かれていなかったので、『絞首台』というタイトルとは調べてみるまで知りませんでした。
試聴した時はとてもゆっくりとして重々しく、何とも不気味な感じがしたものです。『絞首台』と聞いてなるほどそんな感じを表現しているようでもあります。
全編を通して同じ音(変ロ音のオクターヴ)が鳴り続けていますが、これは鐘の音を表しているそうです。
この曲の元になった詩をご紹介いたします。
ベルトラン作 『夜のガスパール』より『絞首台』(吉田恵美訳)
ああ! 我が耳に聞こえる、あれは金きり声を上げる夜の北風か、
いや、死人が絞首台の上でつくため息か?
絞首台の木の幹に靴のごとく
慈悲深くあしらわれた実をつけぬ木づたや
コケの間にひそんで鳴くこおろぎか?
何も聞こえはせぬ死人の耳もとで
狩りの角笛をとどろかす飢えたハエか?
不規則な羽音をたてて飛び回り、
死人のはげ頭のところで血のついた毛一本摘むからの硬い虫か?
はたまた締め付けられた首もとにネクタイをと
半オーヌ*1のモスリンを刺繍する蜘蛛か?
それははるか地平線の下、村の壁に鳴り響く鐘、
そして沈みゆく太陽が真っ赤に照らす 絞首刑の屍
この詩をピアノで表現すると一体どんな世界になるのか、興味がわいてきませんか?
『夜のガスパール』については他にもご紹介したいお話があるのですが、長くなるので次回へ続きます。
夏休み前の2週間限定の演奏です。
いつもとはちょっと違った雰囲気のピアノ曲をぜひお聴きください。
演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。お時間に合わせてお越しください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ 新しいウィンドウで開きます。
*1:オーヌ:フランス、ベルギー、スイスなどで使われていた旧単位で、主に布を測るのに使われていた。1オーヌ=約1.182m
昨日、朝の掃除中に恐ろしい光景を目撃しました!
斜めになった台の上で、オルゴールが壁に寄りかかりながら、しがみついているのです。
急いでオルゴールを降ろして、とりあえず写真を撮りました。
後ろの脚が折れていたので、何とか落下せずに済んだのですが、前の脚だったらと思うとゾッとします。
オルゴールと同じ時代に作られた台ですので、100年以上がたっています。
重いオルゴールを細い脚で何年も支え、劣化したのだと思います。
修理して、復活できればよいのですが。
今週のある日。
ドラマの撮影が行われました。
女優さんやエキストラの人など総勢30名位で撮影をしていらっしゃいました。
ドラマは11月に放映の予定だけど、近くまで詳細は未発表とのことで、詳しくはお伝えできません。
が、10月頃に詳細や放送日をお知らせできたらと思います。
いつもの博物館が違うものになっているようなので・・・。
放送が楽しみです。
5月14日のブログでご紹介したチャリティ商品の販売ですが、多くの方々がご協力くださり、お蔭様で5月の売上は33,800円になりました。
さっそく昨日、東日本大震災の義援金として日本赤十字社宛てに振り込みいたしましたのでご報告いたします。
皆様どうもありがとうございました。
演奏曲目
機種名 | 曲目 | 作曲者名 | 演奏者名 |
---|---|---|---|
スタインウェイ・デュオ・アート | 水の反映 | ドビュッシー | コープランド・ジョージ |
機種名 | 曲目 | 作曲者名 |
---|---|---|
ステラ・テーブルタイプ | サンタ・ルチア | イタリア民謡 |
ミラ・エンプレス | セレナーデ | グノー |
ポリフォン Style105 | 「軽騎兵」より 序曲 | スッペ |
アメリカ・シンフォニオン | ミニヨン | モーリー |
シンフォニオン・エロイカ | 「ローエングリン」より 婚礼の合唱 | ワーグナー |
レジーナフォン | ラデツキー行進曲 | シュトラウス |
ポリフォン Style104 | 「ヘンゼルとグレーテル」より 私と踊りましょう | フンパーディング |
エーデルワイス | 学生たちのつの笛 | スコットランド民謡 |
ポリフォン・ オートチェンジャー | (随時) |
ラデツキー行進曲、サンタルチア、婚礼の合唱など、皆様よくご存知の曲の他、
ヘンゼルとグレーテルや軽騎兵など、タイトルは知らなくてもメロディーは聴き覚えがある曲などを演奏いたします。
自動ピアノで演奏するドビュッシーの『水の反映』は、『映像』第1集の第1曲で1905年に作曲されました。
演奏しているジョージ・コープランド(1882~1971 アメリカ)はアメリカやヨーロッパで広く演奏活動を行い、同時代のフランスやスペインの作曲家の作品を専門としていました。
特に個人的交遊があったドビュッシーの演奏家として知られていました。
(DUO-ART PIANO MUSICより)
その他、シリンダー・オルゴール、ストリート・オルガンの演奏やオートマタの実演もございます。
演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。お時間に合わせてお越しください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ 新しいウィンドウで開きます。
博物館のホームページのトップページの右側にあるメニュー『Music』の曲目を更新しました。
「ヘンデルのラルゴ」として有名な曲です。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759) ドイツ→イギリス
クラシックをまったく聴かない方でも、バタフライをするカエルのCMで流れていたのをご覧にあると、ああと思われるのでは?
もともとこの曲は、1738年4月に初演されたオペラ「セルセ(Serse)」の第1幕の冒頭で歌われるアリア「オンブラ・マイ・フ」です。
プラタナスの木陰で休むペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われます。
歌詞は以下の通りです。(Wikipediaより)
原詩 (イタリア語)
Ombra mai fù
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più
日本語訳
こんな木陰は 今まで決してなかった
緑の木陰
親しく、そして愛らしい、
よりやさしい木陰は
曲名は歌い出しの部分からとられています。
このオペラが上演されることはほとんどないのですが、この曲だけ今でも愛され演奏されています。
曲の速度記号から、『ラルゴ(Largo)』または『ヘンデルのラルゴ』とも呼ばれるようになりました。
1910年ごろの絵葉書。ブラントロックにある高さ128mの無線塔(アンテナ)(Wikipediaより)
この曲には「世界で初めて電波に乗せて放送された音楽」というエピソードがあります。
1906年のクリスマスイブに、カナダの発明家レジナルド・フェッセンデンによって初のラジオ実験放送が行われ、「ヘンデルのラルゴ」がレコード演奏されたそうです。
バタフライをするカエルのCMを流しているNTTのHPによると、その電波を受信したのは、付近を航行中の貨物船。
普段の「トン・ツー」というだけのモールス信号のあとに、突如音楽が流れ出し、船員たちは、この奇跡のような変革に、ただ驚くばかりだったそうな。
レジーナ フォールディングトップ
演奏しているのは1890年代、アメリカのレジーナ社で製造された、レジーナ フォールディングトップです。
直径27インチ(約69cm)のディスクを使用しています。
5月20日のブログの動画では、オートチェンジャーでの演奏でしたので、ふたつの機種の音色の違いなんかも、お楽しみいただければと思います。