2012年2月のチャリティ販売についてご報告いたします。
先月のチャリティ商品の販売の売上は300円でした。
売上金は本日、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。
2011年5月からの総計は362,663円になりました。
皆様、ご協力いただきましてどうもありがとうございました。
そろそろチャリティで販売できる商品が足りなくなり、売上も少なくなってしまいました。
本日、ちょっと商品を足してみました。
近々ネットでもご紹介しようと思っています。
ホームページでは語り尽くせない情報をお届けします。
2012年2月のチャリティ販売についてご報告いたします。
先月のチャリティ商品の販売の売上は300円でした。
売上金は本日、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。
2011年5月からの総計は362,663円になりました。
皆様、ご協力いただきましてどうもありがとうございました。
そろそろチャリティで販売できる商品が足りなくなり、売上も少なくなってしまいました。
本日、ちょっと商品を足してみました。
近々ネットでもご紹介しようと思っています。
今日から3月。
昨日の雪とは打って変わって、吹く風にも心なしか春の気配を感じます。
演奏家コースも今日から曲替えをし、オルゴールから流れるメロディも春を感じることが出来ます。
また、ストリート・オルガンやオートマタも展示替えをしています。
桜色のドレスのギターを弾く少女や椅子の軽業師など。
少女の隣にあるミルク缶からはある動物が飛び出します。
どうぞ、お楽しみに!
演奏曲目
機種名 | 曲目 | 作曲者名 | 演奏者名 |
---|---|---|---|
スタインウェイ・デュオ・アート | 愛の喜び | クライスラー | ジョン・トンプソン |
機種名 | 曲目 | 作曲者名 |
---|---|---|
ステラ・テーブルタイプ | ランゲの花の歌 | ランゲ |
ミラ・エンプレス | 春の歌 | メンデルスゾーン |
ポリフォン Style105 | 「フィガロの結婚」より 恋はどんなものかしら | モーツァルト |
ステラ・オーケストラルグランド | スペインの踊り | ホルスト |
シンフォニオン・エロイカ | 「バグダードの盗賊」より 序曲 | ロージャ |
レジーナフォン | 別れの曲 | ショパン |
ポリフォン Style104 | 蛍の光 | スコットランド民謡 |
エーデルワイス | 旅立ちの決意 | 不詳 |
ポリフォン・ オートチェンジャー | (随時) |
3月の曲は『春』と『卒業』をテーマに選曲してみました。
卒業式の定番「蛍の光」は、実はスコットランド民謡で、欧米では大晦日、カウントダウンの後に歌われるようです。
明治時代、文明開化により多くの西洋音楽が渡来し、和名が付けられ唱歌として歌われましたが、蛍の光は当時「蛍」という題名がつけられ、歌われていました(歌詞はそのまま)。
そういえば、キングレコードから「蛍の光のすべて」というCDが発売されているのですが、博物館の紙腔琴*1を持ってスタジオに録音に行ったことを思い出しました。
手風琴(アコーディオン)、紙腔琴(オルガネッタ)、リード・オルガンの合奏を楽しむ明治時代の婦女の絵。
自動ピアノでは2012年に没後50年を迎えるフリッツ クライスラー(1875.2.2-1962.1.29)作曲の「愛の喜び」を演奏。
Fritz Kreisler, 1930 (原典:Deutsches Bundesarchiv )
クライスラーは作曲家であり、世界的なヴァイオリニストでもあります。
実は、1923(大正12)年にリサイタルのために来日していたそうです。
大卒の初任給が50円前後だった時代、帝国劇場で行われた彼のリサイタルの入場料は15円だったそうです。
大卒の初任給が20万円位の現代に換算すると、約6万6千円の入場料ということになりますね。高い・・・。
彼の演奏は、大正時代になって耳が肥え始めた日本の聴衆を唸らせたそうです。
(Wikipediaより)
オルゴールや自動ピアノの他にも、自動オルガンの演奏やオートマタ(からくり人形)の実演を行います。
演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ 新しいウィンドウで開きます。
*1:明治時代の日本製の手廻しオルガン
春の特別コンサートのお知らせ
オルゴールの小さな博物館では3月20日火曜日(春分の日)16時より1時間、春の特別コンサートを開催いたします。
普段のコースではお見せしきれない、オルゴールの新たな魅力をご紹介するコンサートです。
会場は演奏会コースが行われる1階の音楽ホール。
オルゴールの為に音響設計された音楽ホールで、ゆっくりと演奏をお楽しみいただけます。
音楽ホール
春の特別コンサートでは今年、2012年にアニバーサリーイヤーを迎える作曲家の曲をアンティーク・オルゴールや自動ピアノで演奏します。
今年アニバーサリーを迎える作曲家は、フロートー、ドビュッシー、マスネ、ガーシュウィン、クライスラー。
フロートーは日本では「庭の千草」で知られているアイルランド民謡「夏の名残りのバラ」をテーマ曲としたオペラ「マルタ」の作曲家です。
30作のオペラを作曲したそうですが、有名なのはマルタだけ。
博物館にもマルタの「夏の名残のばら」「うるわしき君がみ姿」「五重唱」などがあります。
様々なオルゴールの演奏でお楽しみください。
ドビュッシー、マスネ、ガーシュウィン、クライスラーは現在でも人気の曲が多い作曲家です。
演奏するのはスタインウェイ・デュオ・アートという1920年代に製作された自動ピアノで、当時のピアニストの演奏を再現出来ます。
なかでもおすすめはガーシュウィン自作自演のラプソディ・イン・ブルー。
演奏時間が約14分と長いために2本のロールに分かれています。
どちらか1本だけのロールを演奏することはあるのですが、パート1とパート2を続け演奏するのは初めてのプログラム。
ガーシュウィンが降りてきた!と思わせる息を飲む演奏をお楽しみ下さい。(途中ロール交換有り)
演奏予定曲
オルゴールの演奏(ペイラードシリンダー、ポリフォン、ステラ 他)
フロートー作曲 「マルタ」より 夏の名残のばら、五重唱、うるわしき君がみ姿
自動ピアノ(スタインウェイ・デュオアート)の演奏
クライスラー作曲 ジョン トンプソン演奏 美しきロスマリン
マスネ作曲 ウィニフレッド バード演奏 タイス 瞑想曲
ドビュッシー作曲 ウジェーヌ ダンベール演奏 風変わりならヴィーヌ将軍
ガーシュウィン自作自演 ラプソディ・イン・ブルー パート1&2
(アンティークのオルゴールや自動ピアノでの演奏のため、プログラムは突然変更することがございます。ご了承下さいませ。)
特別コンサートにはもう一つ人気の企画があります。
「シリンダーこの一台」という企画です。
6曲、8曲入りのシリンダー・オルゴールは、普段のご見学では1曲のみしか演奏できません。
しかしコンサートではシリンダー1本を丸ごと聴きつくすことができます。
今回のシリンダーは、3枚の櫛歯を持つ高音の美しいシリンダーです。
1880年代に製作されたスイス・ラングドルフ社のサブライム・ハーモニー ピッコロ。
高音部用の特別な櫛歯によって、華麗な高音部の演奏を披露します。
収録曲も現代でも聞き継がれる人気曲が多く、全8曲の演奏もつかの間のように感じる程です。
オルゴールのファンのための特別コンサートは年に2回開催の予定です。
この機会をお見逃しなく!
春の特別コンサート (第33回 会員コンサート)
2012年 アニバーサリー作曲家のコンサート
3月20日火曜日(春分の日) 16:00~17:00
料金:1800円(予約制)
ご予約はお電話で承ります。
TEL:03-3941-0008(10:30~18:00 日・月曜日休館)
定員になり次第、締切りとさせていただきます。
春のコンサートの詳細へ 新しいウィンドウで開きます。
トップページの右側にあるメニュー『Music』の曲目を更新しました。
イタリアの作曲家マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より二重唱(デュエット)です。
1906年頃 カヴァレリア・ルスティカーナの台本カバー (wikipediaより)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1890年の初演後3年間で、イタリアの66都市、イタリア以外の62都市で上演された、人気のオペラです。
イタリアの音楽出版社が開催した一幕オペラのためのコンクールで選ばれたピエトロ マスカーニ作曲のオペラ。
当時、ピアノを借りるお金にさえ貧窮する音楽教師が、このオペラで音楽家として認められるようになりました。
1890年頃のピエトロ マスカーニ(Pietro Mascagni) (wikipediaより)
メロディだけを聞くととても美しく、うっとりとしてしまいますが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」は不倫のもつれから決闘、殺人に至る物語です。
それもイタリアで実際に起こった事件をもとにして作ったと言うから驚きです。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」といえば有名なのは間奏曲なのですが、今回は二重唱(Ah! lo vedi)。
この二重唱、邦題では「ああ、見たか!お前はなんてことを言ってくれたのだ?」とか「おい、あのざまは!おまえ、なんて口のききようだ?」などとつけられています。
浮気相手の元彼女と妻の言い争いに居合わせた夫が、自分は浮気しているくせに、元彼女に対する妻の態度が悪いと腹を立て、そんな夫に妻がお願い捨てないでと歌っています。
場面からは想像もできない程の綺麗な曲。
曲からは想像できないどろどろの愛憎劇。
是非、聞いてみてください!
ポリフォン105
演奏するのはポリフォン105。
1890年代にドイツでつくられた営業用のオルゴールです。
コインを入れると、約60cmの大きなディスクで1曲演奏します。
現在、演奏会コースで実際の演奏をお聴きいただけます。(2月中)
オルゴールの小さな博物館のホームページへは、ブログのタイトルの下(舌を出したピエロの画像の右横の「オルゴールの小さな博物館HPへ」をクリックして下さい。
英語のサイト「artscape japan」で博物館が紹介されています。
ちょっと変わった視点で博物館を紹介してくれています。
お時間があるときに是非!
artscape japanの記事へ 新しいウィンドウで開きます。
記事についての補足です。
記事の中の最初の文章*1が書かれているのは蓄音機の看板です。
看板には「賢者のひと言(A WORD TO THE WISE)」と大きく書かれていて、その後に例の文章が続きます。
「5セントが1枚か2枚あれば陽気になれるのに、何故そんなに暗く浮かない顔でうろついているの?」
そして、使い方。
「5セントを右側のコインスロットに入れて、ハンドルをまわして曲を選んで、その後ゆっくりクランクを6回まわしてゼンマイを捲いて下さい。」とあります。
つまり、「賢い人はひと言いえばわかるでしょう。5セントでこのレコードを聴いたら陽気になれるのですよ。いつまでも落ち込んでいるなんてばかだなぁ」といった感じでしょうか?
当時アメリカで最大のオルゴールメーカーだったレジーナ社が製造した蓄音機のジュークボックスです。
蝋管(シリンダーレコード)が6本入っていて、コインを入れると演奏します。
1915年から1921年に全部で1607台製造された記録があります。
製造番号は1040001番から、博物館のは製造番号1041180番。
様々なタイプのケースがあったようで、看板の文字もいろいろあったのだと想像できます。
記事を書いて下さったスーザンさんは「とってもアメリカらしい表現」と笑っていらっしゃいましたが、100年前のアメリカのユーモアに触れることができます。
看板ひとつにも楽しい発見があるものです。
*1:"Why travel around so glum and so blue when you can jolly up for a nickel or two?"
明日は節分です。
節分とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、まさに季節を分ける日です。
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられていて、豆まきをして、邪気を追い払い、一年の無病息災、厄除け、家内安全等の願うのです。
博物館のご近所の護国寺さんでも明日、節分会が行われます。
護摩の祈願が行われ、力士や歳男、歳女による豆まき、和太鼓の演奏や歌手のミニステージなどが行われるようです。
(ちなみにキングレコードは護国寺のすぐそばにあります。)
詳しい情報は下記の通りです。
【開 催 日】 2012年2月3日(金)
【時 間】 13:00~14:00 和太鼓演奏
14:00~14:30 キングレコード歌手ミニステージ
14:30~15:00 歳男・歳女パレード
15:00~15:30 大護摩法要
15:30~ 豆まき式
【参拝者数】 1000人
【著 名 人】 小金沢昇司(キングレコード)、永井裕子(キングレコード)
【会 場】 大本山 護国寺 (東京都文京区大塚5-40-1)
【お問合せ】 03-3941-0764
ご見学は11時からの博物館コースか16時からの博物館コースがおすすめです。
ご予約のお電話お待ちしております。
ご予約はこちらから。新しいウィンドウで開きます。
03-3941-0008
2012年1月のチャリティ販売についてご報告いたします。
博物館受付前にて行っている販売の売上は2,100円でした。
また、オンラインショップでの売上は20,228円(1月入金分)でしたので、チャリティ販売の合計金額は22,328円です。
売上金は本日、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。
2011年5月からの総計は362,363円になりました。
皆様、ご協力いただきましてどうもありがとうございました。
2月1日からの演奏会コースの曲目をご紹介いたします。
機種名 | 曲目 | 作曲者名 | 演奏者名 |
---|---|---|---|
スタインウェイ・デュオ・アート | 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 24の前奏曲とフーガより 3.嬰ハ長調 BWV848 | J.S.バッハ | エセル・レジンスカ |
機種名 | 曲目 | 作曲者名 |
---|---|---|
ステラ・テーブルタイプ | スコットランドの釣鐘草 | スコットランド古謡 |
ミラ・エンプレス | スコットランドの釣鐘草 | スコットランド古謡 |
ポリフォン Style105 | 「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 二重唱 | マスカーニ |
ステラ・オーケストラルグランド | 「イル・トロヴァトーレ」より 我らの山へ帰ろう 二重唱 | ヴェルディ |
シンフォニオン・エロイカ | ステファニーガヴォット | ツィブルカ |
アメリカ・シンフォニオン | 故郷の鐘 | 不詳 |
レジーナフォン | ふるさと | 岡野貞一 |
ロッホマン | 鍛冶屋のポルカ | シュトラウス父 |
レジーナ オートチェンジャー | (随時) |
自動ピアノで演奏する『平均律クラヴィーア』は『音楽を学ぶものの聖書』といわれた作品です。
「音楽の父」と称されるバッハが1722年に完成させました。
その楽譜には「音楽を学ぶ意欲のある若者たちの役に立つように、また勉強に熟達した人たちには格別の娯楽になるように」というようなことがバッハの自筆で書かれているのだそうです。
平均律クラヴィーア曲集第1巻自筆譜の表紙 Wikipediaより
実はこの曲は2月のヴァレンタインにあわせて選びました。
自動ピアノは紙のロールにあけられた孔を音楽信号として読み込み演奏するのですが、この曲のロールの沢山の孔の中にハートを発見したからです。
その他の部分も演奏中のロールの孔は幾何学の模様のようで、とても芸術的です。
音の配列が幾何学模様にみえるということは、聖書と言われることと関係しているのでしょうか?
是非、幾何学模様の中のハートを探しにいらして下さい。
ディスク・オルゴールでは久しぶりに2機種での聴き比べをいたします。
『ステラ・テーブルタイプ』と『ミラ・エンプレス』はスイスのメルモド・フレール社が機械を製造し、輸出先のアメリカでケースに組み込まれて販売されました。
それぞれ個性ある音色です。
同じ曲を演奏すると、音色やアレンジの違いがお楽しみいただけます。
演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。お時間に合わせてお越しください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ 新しいウィンドウで開きます。
博物館コースで見学できる「技あり!シリンダー・オルゴール展」で公開中のシリンダー・オルゴールの紹介です。
オルゴールは金属の棒を弾いて音を出します。
通常のオルゴールでは同じ歯から出る音は、みな同じボリュームです。
音楽を演奏するのに強弱が付けられないのでは、あまり面白くありません。
そこで1840年頃にフォルテ(大きな音)用の太くて大きな櫛歯と、ピアノ(小さな音)用の細くて小さな櫛歯を持ったオルゴール作られるようになりました。
大きな音と小さな音を2つの櫛歯で弾きわけることで、強弱をつけて演奏します。
企画展では3番目に登場するオルゴールです。
ルクルト・ピアノフォルテ 1850年代 スイス ルクルト・フレール
なかなか良いアイデアです。
2枚の櫛歯が、交互に鳴って強弱のある表現豊かな演奏を披露してくれます。
しかし、同じ頃に櫛歯を2枚使わず、1枚だけで強弱をつけて演奏するオルゴールがありました。
エクスプレッシヴ シリンダー 1840年頃 スイス ルクルト&グランジェ
櫛歯は1枚しかないのに、微妙な強弱を付けて演奏します。
どうやってそれを可能にしているかとゆうと、シリンダーに植えられたピンの角度です。
1本1本が異なった角度で植えられています。
この角度が異なることで、櫛歯を弾く量が異なるために、音量が変わります。
シリンダーに対し直角に近ければ、櫛歯を大きく弾くために大きな音となるのです。
2枚櫛歯のピアノフォルテより優れた点は、1音毎に微妙な強弱の差を表現できるのです。
そこでエクスプレッシヴ(表現豊かな)という名が付けられたのでしょう。
何千本も植わったどのピンがどの音に対応すると分かるのでしょうか?
このオルゴールは8曲入りのオルゴールなのです。
気の遠くなるような作業の末に生み出された奇跡の音。
それが約170年後の現在でも残っていて、演奏を聴けるなんて・・・。
(ピンが曲がっているために、メンテナンスが困難で、きちんと演奏できるこの手のオルゴールはとても珍しいとのことです。)
博物館を楽しむグッズはカードルーペです。
エクスプレッシヴは必見!必聴!?です。