ぶり返した猛暑にうんざりしつつ、今日も博物館へ。
カフェの奥の奥にずっと隠してあったオルガン音楽入り時計を引っ張り出してみました。
10年以上前から博物館にあったと思いますが、最初から動かないものと聞いていました。
高さは2m27cm、とても背が高く不安定、文字盤には針も無く、木はささくれていて、あまりぱっとしません。
博物館も閉館して、時間に余裕が出来たからか、ちゃんと見てあげようと思い立ちました。
頭でっかちで不安定で、とても持ち上げることが出来なかったので、床にタオルをひいて、その上に移動し、えっこらえっこら広いところへ引っ張り出してみました。
文字盤を外してみると、なんと裏に文字が!
ドイツのエーインゲンという町のピンクス ベックラーという工房?(人?)が1836年に作ったということなのでしょう!
(動画で確認して下さい。)
そして1936年に修理をした人が名前を書いたのだと思われます。
今まで何年頃のものか、どこの国のものか、まったくわからなかったので、裏に文字があったというだけで感激。
しかし蓋を開けてみたら、埃だらけ・・・。
「ほんとうに長い間ほっておいてごめんね。」
脚立に乗って、埃を丁寧に掃除し、カラカラに乾いてしまっている機械部分に油を挿し・・・
一方、ささくれたボディには蜜蝋をぬって、丁寧にから拭き。
なんだか見違えてきました。
色々足りないものもあるけれど、ちょっと動かしてみたら・・・
なんと!鳴るではないですか!
そりゃ調整は必要かもしれないけど、つたない演奏だけど、ちょっと手助けは必要だけど、でも鳴ってくれた。
「ほんとうに長い間ほっておいてごめんね。動いてくれてありがとう!」
今日はとっても嬉しい一日でした。
それでは9曲入りの中でも、調子の良い2曲をお楽しみください。