最近は指で指したり、機械をあてたりすると、しゃべる絵本が多く発売されています。
実は今から130年ぐらい前にもしゃべる本が作られました。
その名も「スピーキング・ピクチャ・ブック」です。
ドイツ・ニュルンベルグのセオドア ブランドソ氏が発明して、1878年にドイツで、その半年後にはイギリスで特許を取ります。
ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語と翻訳され発売されました。
各ページの矢印に従って、本の横にある象牙の突起を引っ張ると、紐の先に付けられたフイゴが開き、フイゴに付けられた笛に空気が送られて、音がします。
ヤギの震える声などは、フイゴが空気を送り出す部分(紐を引いて戻る所)にギザギザの針金が付けられ、吐き出す空気の量を調整し、ヴィブラートをかけています。
博物館には3冊のスピーキング・ピクチャ・ブックがあり、それぞれを撮影してYouTubeにアップしました。
(もちろんHPの所蔵品リストもアップしています。)
実は一昨日の午前中、明るい室内で撮影したところ、ハレーションをおこしてしまい、せっかくの綺麗な絵が白く浮いてしまい、掲載を断念。
今日、薄暗い室内で2つを撮り直しました。
ひとつめの動画は、博物館で25年程前に作ったレプリカと共にご紹介しているため、仕組みがよく見えます。
ふたつめと三つ目の動画は7種の動物の鳴き声の他に、最後のページではこどもが「パパ、ママ」と呼んでいる声を表現しています。
そう言われれば、そう聞こえるから不思議です。
(二つ目は英語版、三つ目はフランス語版です。)