今日8月22日はドビュッシーの150回目の誕生日です。
クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862年8月22日 - 1918年3月25日)は19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表する作曲家です。
「月の光」や交響詩「海」などの作品で知られています。
今日はドビュシーのお誕生日なので、博物館5Fの自動演奏ピアノでドビュシー作曲の『風変わりなラヴィーヌ将軍』という一風変わった曲を録画し、YouTubeにアップしてみました。
Eugen Francis Charles D'Albert (1864-1932)
演奏はオイゲン ダルベール。
主にドイツで活躍したピアニスト・作曲家。ドイツに帰化し、第一次大戦中に自らをドイツ人と宣言。
名ピアニストとして演奏と録音の両面で活躍し、恩師リストのピアノ曲をレコードやピアノロールに多く録音したようです。
力強く情感細やかな演奏によって、ウィーン・デビューを聴いたブラームスを震撼させたと伝えられています。
さてこの曲のタイトルに用いられている「ラヴィーヌ将軍」。
1910年に「マリニー劇場」でデビューしたアメリカ生まれの喜劇手品師なんだそうです。
もともと背が高く、つんつるてんの軍服を着てぎくしゃく踊るために、2m75cmぐらいあるような大男の印象を与えたといいいます。
画家リュック=アルベール・モローが「ナポレオンのような帽子をかぶり、肩章のついた軍服を着て腰からサーベルを吊るした芸人がニコニコ笑いながら三つの玉でお手玉をやっている」ラヴィーヌ将軍のデッサンを残しているようです。
ドビュッシーは、大衆演劇が大好きだったといわれ、ロートレックも常連だったというロワイヤル通りのカフェ「レノルズ」に通いつめていたとのこと。
シャンゼリゼ大通りの「マリニー劇場」の支配人からは、「ラヴィーヌ将軍 生涯兵役についていた人物」という出し物の伴奏音楽を依頼されたようです
前奏曲集第二巻』の第六曲「風変わりなラヴィーヌ将軍」はショーの伴奏音楽ではないようですが、ラヴィーヌ将軍を彷彿とさせる?ちょっと楽しい音楽です。