『ピッコロ・ボックス』 ピッコロ用の高音の櫛歯を持ち、高調子でメイン・メロディの伴奏を行うオルゴール。 |
|
『マンドリン・トレモロ』 同じ音程の歯を7本から8本以上持つことにより、連続音や長音を表現します。マンドリン奏者のように、同じ音を急速に反復して鳴らせるため、トレモロ演奏を行なうことができます。 |
|
『ピアノ・フォルテ』 強弱をつけた、豊かな演奏をするオルゴール。強弱をつけるには2つの方法があります。ひとつはフォルテ(大きい音)用の大きな太い櫛歯と、ピアノ(小さい音)用の小さな細い櫛歯の2枚の櫛歯を持つ方法です。1840年頃にニコール・フレール社が考案しました。もうひとつは、シリンダーに植えたピンの角度を変えることで、櫛歯を弾く力をコントロールする方法です。ピンの微妙な角度を考慮しながら何千本ものピンを植えていった当時の職人に、ただただ感服するばかりです。
|
|
『サブライム・ハーモニー』 同じ音階の櫛歯を2つ以上持ち、それぞれの櫛歯の同じ音の歯を同時に弾いて演奏します。櫛歯の調律をわずかに変えることで、音色に“うねり”が生じ、豊かにすることができます。また荒々しい音にせずに音量を増やすことにも成功したのです。1870年頃からのシリンダー・オルゴールの高級機に採用されるようになりました。 |
|
『ボワ・セレステ』 オルガンを弾くオルゴールはその澄んだオルガンの音色からボワ・
セレステ(天上の音楽)と呼ばれました。 |
|
『オーケストラル・ボックス』 ベル、ドラム、オルガンなど櫛歯以外の楽器を用い、音楽性を高めたオルゴール。様々な楽器が合奏し、まるでオーケストラの演奏のようだとこの名がつけられました。 |
|