家庭用に大量生産されたテーブルタイプ、No.62はデラックス・ウォールナットケースとして、当時100マルクで販売された。No.62
GはNo.62のベル付き版として販売された。センター・ドライブ方式でディスクを回転させ、ゼンマイの巻き上げは中央のspindle(軸)で行う。ケースの右側にスタート・ボタンが付いている。このオルゴールはWコームとなっているが、文献にはWコームの記述はない。しかしカリオペ社ではダブルコームのオルゴールはDと表記するため、No.62D?
カリオペ社 (ドイツ ライプチヒ)
1895年創業。後発でディスク・オルゴール業界に参入したが、数多くの機種を発表してドイツの三大メーカーのひとつといわれるほどになる。カリオペ゚社ではベルが最も一般的な付属品で、多くの製品に取り付けられた。ベルの種類は3種類(ソーサー型、棒型、管型)あったが、ほとんどにソーサーベルが使われた。カリオペ社は第一次世界大戦後も存続し、後に蓄音機を製造するようになる。