螺鈿を散りばめたイギリスの国会議事堂(ウェストミンスター宮殿跡)の時計塔「ビッグベン」の絵画。時計部分に本物の時計を使用。15分毎にウエストミンスター・チャイムで時間を知らせ、正時になると埴生の宿を奏でる。実際にはチャイムは無く、1台のオルゴールでチャイムの部分と曲を奏でる。約1/10回転で15分の時報、2/10回転で30分、3/10回転で45分、4/10回転で演奏を行う。オルゴールの制御は一枚のカムとストッパーの付いた歯車で行う。オルゴールは時計と連動し、動く。また額の下から出た紐を引くと演奏する仕組み。
メカニカル・ピクチャは1700年代から作られていたが、製品として多く作られたのは1890年代から1900年代。油絵で描かれた時計付きのものや、紙をカットして作ったものなどが作られた。中のオルゴールは一般的にはスイスもしくはオーストリア製。
曲 ウェストミンスターチャイム&埴生の宿
ウェスト・ミンスター・チャイムとは・・・・。♪キーンコーンカーンコーン(ミ・ド・レ・ソの)と学校のチャイムで知られる「ビッグベン」で毎正時に鳴る鐘のメロディ。4つの音だけで表現される。元はヘンデル作曲の「メサイア」のアリアを、フランスのオルガン奏者ルイ・ヴィエルヌが手を加えた「オルガン組曲第3番ウェストミンスターの鐘」。最初はケンブリッジのグレート・セントメアリー教会の塔時計に使われていたため、ケンブリッジ・クォーターと呼ばれていた。しかしビッグベンのあるウェストミンスター地区にちなんで「ウエストミンスター・チャイム」という名前がつけられた。
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