ビスク・ヘッドはシモン&ハルビックの作品。首を前後左右に動かしながらバンジョーを弾く。人形の台にはスタート・ストップレバーが付き、メカニズムは台の中に組み込まれている。
開いた口とガラスの青い眼を持ち、クリーム色のギャザーの付いたドレスを着、ターバンを巻いている。ヘッドの後ろに[1300-2 1/2 DEP S H ]の刻印あり。ベースに[DECAMPS PARIS]と書かれたプレート。
ルレ・エ・ドゥカン(Roullet & Decamps)
機械技術者であったジャン・ルレが1866年に開業。新しい工作技術を取り入れ、からくりの世界では立ち遅れの目立った技術面と経済面を解決し、翌年の万博で早々に銅メダルを獲得する。ルレが60歳を越した1889年、約20年間共に働いた娘婿のドゥカンをやっと認め「ルレとドゥカンの工房」となる。この年から広く宣伝を行い、その作品は海外にも輸出され、工房は繁栄を極めた。
人形:Simon&Halbig(シモン&ハルビック)
ドイツ人形メーカー。良質の細やかな肌を持つ愛らしい顔立ちのヘッドは人気を呼び、ドイツ以外にフランスの多くのメーカーに供給した。
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