絵描きのオートマタ。1910年頃にヴィシーにより創られたもののレプリカ。
当時のヴィシー工房のカタログには「絵描き 椅子の背もたれに座り、頭を回し、片足で椅子を叩きながらアイデアを練っている。両肩を上げ悔しげに瞬きをする。足を交差させ、クロッキー(素描)を描きとめた手帳を見る。手帳にサルの顔が現れ、彼を馬鹿にしているかのごとく手帳のクロッキーが動く。2曲入りの機械仕掛けの作品。大変豪華なサテンの衣装。高さ85cm。登録モデル。」と書かれている。8個のカムが組み込まれ11の動きが楽しめる。
曲:埴生の宿・故郷の人々
Michel Bertrand(ミッシェル・ベルトラン)
(1928~1999)
フランスで造園師の息子として生まれる。幼い頃からオートマタに興味を持ち、当時業界のリーダー的存在であったJAF社で修行。1968年、JAF社(ヴィシー工房)を引き継ぎゼンマイを使った伝統的オートマタ作りに専念する。また、古い作品の修復にも力を注ぎ大きな業績を残している。
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