ビスク・ヘッドはシモン&ハルビックの作品。首を前後に振りながら、左手と右手を交互に動かし、マリオネットを操る。マリオネットの両手、両足も動く仕組み。
開いた口とガラスの目を持ちモヘアのカツラを付けている。頭には花の飾りをつけ、レースをあしらった紫のブラウスとピンクの衣装を着ている。人形下の台にはスタート・ストップレバーとキイが付いていて、メカニズムは台の中に組み込まれている。
ヘッドの後ろに(1300-6 DEP SH)の刻印あり
ランベール
レオポルド ランベールは時計工の職に就くがヴィシーに師事し、その後1886年に独立。お針子をしていた妻のブルジョアが豪華で優雅な衣装を担当し、それがランベール作品の魅力のひとつとなる。LBという夫婦の頭文字の商標を用いる。彼の作品は、個別受注による複雑で大型のものと、大量生産用の小型のものの2つに分別できる。工房は各万博で度々賞を取り繁栄を続けるが、第一次世界大戦の勃発や電動オートマタの出現がゼンマイで動くオートマタ製品の中止を余儀なくされる。
人形:Simon&Halbig(シモン&ハルビック)
ドイツ人形メーカー。良質の細やかな肌を持つ愛らしい顔立ちのヘッドは人気を呼び、ドイツ以外にフランスの多くのメーカーに供給した。 |