1880年頃のプラハ、ルビチェックのオートマタ。人形はドイツの人形で珍しいことに3体ともタイプが異なる。ピアノ弾きはビスクドール 教師は張子。踊り子はゾンネンベルク・タイプの人形。ピアノ弾きは両手を上下に動かしピアノを弾く仕草をする。教師は椅子に腰掛け左手に譜面を持ち、右手持った指揮棒を振る。踊り子はくるくると回転する。動きは単純だか、オルゴールはルビチェック2曲入りで音色が豊か。設計が同時代のフランスのオートマタとは異なり、オルゴールの動力と人形が直接ワイヤーで繋がっていない。底にチューンシートがあり、Gustav Rebicek, Prag. ZAHL Nro. 48241 Musik Nro. 4011と記述あり。
ピアノと台は黒地に多色彩の美しい花模様が描かれている。ピアノ弾きは金髪に、レースをあしらったピンクのシルクのドレス。踊り子は花のガーランドを両手に持っている。教師はクリーム色のシルクのシャツとパンツに赤のサテンのジャケット。
曲
1 Die Fledermaus, Glucklich ist, wer vergisst, Polka Mazurka 「こうもり」より ポルカ・マズルカ「忘れられる人は幸せ」 Johann Strauss II
シュトラウス2世
2 Bei uns Z'haus op. 361 (At Home). 我が家で ワルツ シュトラウス2世 Johann Strauss II
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