上蓋内側に美しい絵が描かれている。Barrel Organ(Ord-Hume)のP251のWhite&Langshawに酷似している。
このオルガンは金属パイプを使用した屋外用バレル・オルガン。ハンドルを回すと、短音用のピンと長音用のブリッジの打ち込まれた大きな木製の円筒(バレル)が回転し、同時に空気がフイゴに送られる。バレルのピンやブリッジに触れたキーが押し上げられるとパイプ下部のバルブが開き、フイゴに溜まった空気がパイプに送り込まれて演奏する。各管への空気の調整弁が付いている。その調整はケース左側の4本のストップにより行う。このオルガンは10曲入り。曲目の交換はバレルをずらし込んで行うが、バレルの軸に刻み目があり、これに金具をセットして固定する。
D A# C D D# E F G F a a# c d d# e f g a a# c
ホワイト&ラングショウ(White&Langshaw London)
「White&Langshaw No.57 Old Street Squareのオルガン製造。経営者John Puncher」とストリート・オルガンの生き残りとして記載されているが、その仕事もJohn Puncherという人物も知られていない。 John White が1801年以前にチェンバーオルガンを作る。1802年以前にパートナーシップを結び、White&Langshawという名が確認できる。Organa britannica: organs in Great Britain 1660-1860より
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