アリストンは19ノートと24ノートの2つのサイズが大量生産され、1890年の記事には「ディスクを容易に交換できるアリストンは安価な自動演奏楽器のなかで間違いなく最良なものだ。20万台以上の機械と100万枚のディスクを世界中に配布した。世界中に広まったために、各国の人々が国際的な音楽に出会えるのも魅力だ。アリストンのレコードカタログには現在4000曲のレパートリーがある。アフリカ黒人のズール族の音楽でさえ入手が可能だ!」と書かれている。
この機種は、24ノートのフリー・リードを使用した手回しの家庭用オルガン。ディスクは直径33cmのカードボードに音符を穿孔して記憶させたもの。ディスクの孔がリードの穴の上にくると、レバーによってバルブが開き、そこに空気が通り奏鳴する。小さなフイゴが組み込まれ、ケースそのものが空気を貯める構造になっている。当時、その音は「幾つかの楽器の音の様だ」「何故これがフル・オーケストラではないのか」などと絶賛され、また値段も$15、ディスクは1枚50cと格安だった。(1905年には48マルクで販売)
要調整
エルリッヒ・カンパニーは1880年に設立され1909年にはノイエ・ライプチッヒ・ミュージックワークとなる。
1571 Rheinlander ラインレンダー スコッチダンス Richter リヒター
1572 Die Glocken von Corneville, Walzer von Olivier Metra 「コルヌヴィルの鐘」より メットラーのワルツ Planquette プランケット
1580 Polka by Godefroy BONNE BOUCH 可愛いくちもと
1604 Gasparone, Carlotta-Walzer 「ガスパローネ」より カルロッタのワルツ Millocker ミレッカー
1612 Fanny Rosa Polka-Mazurka ファニー・ローザ ポルカ・マズルカ Richter リヒター
1629 Swinging, Waltz スウィンギング ワルツ ED. Silva シルヴァ
1630 An der schonen blauen Donau 美しく青きドナウに Joh. Strauss 2 シュトラウス2世
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