ヴァリエーションは音楽的見地からも大変興味深い機種。4つの曲を2通りのアレンジで計8曲収録されているものが多い。このオルゴールは”蜂が蜜を吸うところ”を2回転で、”ロッシーニの「シンデレラ」の「悲しみよ去りゆけ」による変奏曲”を4回転で演奏する。
ローズウッドのケースにはの蓋と前面にpewter(しろめ:スズと鉛などの合金)を使用した象眼が施され(ヌーベルデザイン)、ガラスの中蓋が付いている。チューンシートはオリジナル・メタル・プレート。レバー・ワインド方式でゼンマイを巻き上げる。ストップ・レバー、1曲演奏レバー、曲目変換レバーの3つの操作レバーが付いている。
ニコール・フレール (スイス ジュネーヴ)
1815年に創業し、シリンダー・オルゴールの最大のメーカーとなる。創業が古く技術力に裏付けされた高品質の製品を送り出した。ニコール・フレール社のオルゴールに付いているチューン・シート(曲目表示カード)には製造通しナンバーが書き込まれているため、このナンバーにより製作年代を推定することができる。1906年に社業を閉じる。
Nicole Freres Variations Cylinder No.44166 Gamme No.2774
1 The Tempest, Where the Bee Sucks 「テンペスト」より 蜂が蜜を吸うところ Arne アーン
2 id 変奏
3 Variations on 'Non piu mesta' from Rossini's La Cenerentola ロッシーニの「シンデレラ」の「悲しみよ去りゆけ」による変奏曲 Herz, Henriエルツ
4 2 id 変奏2
5 3 id 変奏3
6 4 id 変奏4
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