シリンダー・オルゴール時代末期の長時間演奏を可能にした機種。ヘリコイダルは螺旋状にシリンダーを回転させ、一本のシリンダー6回転で1曲を途切れなく演奏する。シリンダーが最初の位置に戻るときはブランク部がないため、シリンダーが一度櫛歯から離れ元の位置に戻る。この機種はセミヘリコイダル。セミヘリコイダルとはシリンダーの送り込みの部分のピンのみが螺旋状に植えられている。演奏時のシリンダーの動きは通常のものと同様だが、通常のシリンダーのブランクの部分に植えられた螺旋状のピンのため、約6分半の途切れない演奏を実現している。シリンダーが戻るときはヘリコイダル同様、一度櫛歯から離れる。レバー・ワインド方式でゼンマイを巻き上げる。右側に1曲演奏レバーが付いている。製作台数は少なく極めて珍しい機種。
ブレモンド(スイス・ジュネーブ)
1858年に創業し1867年のパリ万博では銅メダルを獲得するなど、優れたピアノフォルテ、マンドリン、オーヴァチュアBOXを作り続けた。1880年にはシンギングバードBOXやオートマタも供給。1908年に、B.A.Bremondは閉業するが、1916年まで彼の息子により継続した。Bremond, Baptiste Antonie(1834-1925) BAブレモンドは1859年ラングドルフ社の娘と結婚。
B.A.Bremond Semi-Helicoidal No.19510
No.1-1 12Mess Kyrie 大ミサ曲 ハ短調 k.427 1/2(キリエ~主のみ聖なり) ? Mozart, Wolfgang Amadeus モーツァルト
No.1-2 Hochzeitsmarsch 「真夏の夜の夢」より 結婚行進曲 Mendelssohn, Felix メンデルスゾーン, フェリックス
No.1-3 Die Silbertrompeten,Marsch 銀のラッパ マーチ Vivian ヴィヴィアーニ
No.2 Ouverture de Opet.Tell 「ウィリアム・テル」より 序曲 Rossini, Gioacchinoロッシーニ, ジョアッキーノ アントニオ
No.3 Ouverture de Opet.Zampa 「ザンパ」より 序曲 Herold エロール
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