1曲を途切れなく長時間演奏する、シリンダー・オルゴール時代末期の傑作機。中央部でシリンダーが2つに分けられ各々別に制御されている。片方のシリンダーが送り込まれて曲の変換をしているときに、別のシリンダーが演奏を続け、各々の送り込みが完了すると、左右のシリンダーで同時にサブライム・ハーモニーの演奏を続ける。これを6回転繰り返しながら約4分の演奏が可能。レバー・ワインド方式でゼンマイを巻き上げ、長時間演奏が可能なようにゼンマイは2個付いている。右側にスタートスイッチが付いている。製作台数は少なく極めて珍しい機種。
ペイラード (スイス サン・クロワ)
1814年に創業し高品質のオルゴールから安価なオルゴールまでを生産し販売した。第一次世界大戦が勃発した1914年にはオルゴールの生産を中止したが、1930年には同じブランドで蓄音機、メトロノーム、タイプライターを製造、販売していた。
Paillard Sublime Harmonie Piccolo Systeme Plerodienique
1 Les Diamants de la Couronne 「王冠のダイヤモンド」より 序曲 Auber オーベール
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