レジーナでは珍しいベル付のオルゴール。ベルが各サイドに6個づつ12個ついている。通常の15 1/2inchのディスクは使用できない。当時のレジーナの広告には「これまでにないニュースタイルが登場。櫛歯との優れたハーモニーと、完璧なタイミングで演奏する優しく澄んだベルの伴奏付オルゴール」。Style217はコインスロット付。1904年から1906年のわずか3年。シリアルNo.は2160001から2160200まで。71台のみがケースに入れられ販売され、95台が機械のみで販売されたとある。2000年現在、世界で12台の所在が確認されているという。
レジーナ社 (アメリカ ニュー・ジャージー)
ポリフォン社を創業したグスタフ ブラッハウゼンは1892年(35歳のとき)にアメリカでの特許取得と、ポリフォン社製品を輸出する目的で渡米し、1894年にレジーナ社を創業。当初はポリフォン社の製品を販売していたが、一年も経たずにラーウェイに工場を作り、またたくまにアメリカ最大のメーカーとなる。1922年に倒産。多くのアメリカ人にとってオルゴールとレジーナは同意語と思われるほどで、創業から約10万台のオルゴールを供給し、ポリフォン社、シンフォニオン社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。
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