No.42はバネゼンマイモデル。54本のシングルコーム、11 1/4inchのディスクを使用した家庭用のモデル。ウォールナットのケース。1895年にポリフォンのカタログに紹介されている。No.42シリーズはあわせて何千台と販売されている。同型でNo.42aはローズウッドのケース、No.42bはアンティークシェープ(サーペンタイン)のケース、No.42N(1914年)、No.42C(1904年)は象嵌付のウォールナットのケースを使用。No.42dはNo.42のダブル・コームモデル。当時の広告には「数百枚から曲を選べる」と書かれている。ディスク6枚付きで£5 15sで売られていた。
ポリフォン社 (ドイツ ライプチヒ)
グスタフ ブラッハウゼンとパウル リスナーがシンフォニオン社から独立し、1887年に創業。急速に社業が発展し1895年から最盛期を向かえ、その数年後には従業員が1000人に達する大会社となる。16.5cmから80.0cmまで14種類のディスクを作り、それに適合する多種類のオルゴールを販売したが、1914年第一次世界大戦勃発の年にオルゴールのビジネスを終了。その後1930年代まで蓄音機を販売。レジーナ社、シンフォニオン社と共にオルゴールの三大メーカーといわれている。
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