このアップライトはシンフォニオン社の営業用のコイン・オペレート式のもの。対抗した櫛歯を2枚持つ。リム・ドライブ方式でディスクを回転させる。ケース右側のハンドルでゼンマイを巻き上げる。ケース左側にコイン投入口がある。No.192はキャビネット(台)付として発売されたもの。192Wはベースキャビネットなしの番号。
シンフォニオン・マニファクチャリング社 (アメリカ)
シンフォニオン社は1890年代初め頃、アメリカの大きな市場を開発するためにシンフォニオン・マニファクチャリングという名で姉妹社をアメリカに創業。ニュー・ヨークにオフィスを構え、“インペリアル シンフォニオン”の商標で、アメリカ人の好みに合うようなオルゴールを販売した。このImperialという商標がドイツから輸入したディスクとアメリカ製のものを区別していた。ポリフォン社がレジーナ社を成功させたようには上手くいかず、1900年代の初めに操業を停止している。
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