体感ベンチに使用。(当初は白く塗られた木のケース)
高音用、低音用の大小の対向した櫛歯2組(159本)を持ち、低音の響きが美しい。リム・ドライブ方式でディスクを回転させる。コインを1枚入れると1曲演奏する。
初期の24 1/2inchのゼンマイはケースの内側から、香箱に垂直に付けられたハンドルを廻して巻き上げ、ケースの奥行きも後期の製品に比べると深かった。(既存のケースのものは、コインスロットはついておらず、家庭用のもの。ケース横から垂れている革紐を引くことにより演奏が開始される。)(体感ベンチのコインスロットは後からつけたもの)
高音用、低音用の大小櫛歯を2組(計159本)のダブルコーム(ひとつのスター・ホイールで1本の櫛歯を弾く)。リム・ドライブ方式でディスクを回転させる。当時の広告には「完全にゼンマイを巻き上げると45分の演奏をする」とある。
ポリフォン社 (ドイツ ライプチヒ)
グスタフ ブラッハウゼンとパウル リスナーがシンフォニオン社から独立し、1887年に創業。急速に社業が発展し1895年から最盛期を向かえ、その数年後には従業員が1000人に達する大会社となる。16.5cmから80.0cmまで14種類のディスクを作り、それに適合する多種類のオルゴールを販売したが、1914年第一次世界大戦勃発の年にオルゴールのビジネスを終了。その後1930年代まで蓄音機を販売。レジーナ社、シンフォニオン社と共にオルゴールの三大メーカーといわれている。
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