机の形をしたオルゴールでシリアル・ナンバーは6100028より始まり特注品であった。机の板の部分が開き蓋になっている、正面左側がディスクのケースになっていて約50枚のディスクが収納可能、右側はオルゴールのムーヴメントがある。対向した一組の櫛歯を持ち、ロング・ベッドプレート。リム・ドライブ方式によりディスクを回転させる。ケースの中にスタート・レバーと速度調整のレバーが付いている。机右側の下2つの引き出しは使用可能だが、それ以外の引き出しは飾りになっている。
シリアル番号は1903年のものだが、レジーナは台座にシリアル番号を先につけ、5年から10年もその台座を使用しないことがあった。その為、シリアル番号は若いのに後期の製品に付いていることがままあった。
レジーナ社 (アメリカ ニュー・ジャージー)
ポリフォン社を創業したグスタフ ブラッハウゼンは1892年(35歳のとき)にアメリカでの特許取得と、ポリフォン社製品を輸出する目的で渡米し、1894年にレジーナ社を創業。当初はポリフォン社の製品を販売していたが、一年も経たずにラーウェイに工場を作り、またたくまにアメリカ最大のメーカーとなる。1922年に倒産。多くのアメリカ人にとってオルゴールとレジーナは同意語と思われるほどで、創業から約10万台のオルゴールを供給し、ポリフォン社、シンフォニオン社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。
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