この小型オルゴールはフラワー・スタンドやクリスマスツリー・スタンド、またショウ・ウィンドウの飾り様として販売された。ディスクの回転の動力で、ともにスタンドも回転するため、強力で長いゼンマイが使用されている。1895年、Style 396として作られたこのオルゴールはロング・ベッドプレートを持ち43本の櫛歯1枚が付いている。ディスクの周囲に刻み目をつけてギア状にし、オルゴール側の駆動用のギアと噛み合わせてディスクを回転させるピニヨン・ドライブ方式を使用。ゼンマイの巻き上げは裏面のハンドルにより行い、ハンドルの下にスタート・スイッチが付いている。S字型のガバナーを使用している。
モノポール社(ドイツ ライプチッヒ)
モノポール社はドイツ、ライプチッヒのオルゴール・メーカー (1890-1913)。小型のものでは手廻しオルゴールのマニベルや、クリスマス・ツリー・スタンドを製造し、大型のものでは、11 3/4inch、13 5/8inchのシンフォニオン社のディスクを用いた84ティースと100ティースの2種類櫛歯を持ったオルゴールを製造していた。ともにサブライム・ハーモニーの櫛歯を持ち、モノポール製のメカニズムとシンフォニオン製の箱を使用している。
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