オルゴール時代の末期のオルゴールと蓄音機の兼用機で、レジーナ社が”今まで作った最も美しい形”とうたった200シリーズの中のベスト・セラーズ機。ラックの扉を開くとフォンになるインサイド・フォン形式。78回転レコードの回転軸を持つ。ケース内側のレバーによりオルゴールとしても蓄音機としても使用できる。対向した一組の櫛歯を持ち、1つのスターホイールにより2本の櫛歯を同時に弾く。 チター・アタッチメント付。リム・ドライブ方式によりディスクを回転させる。ケースの中にスタート・レバーと速度調整のツマミが付いている。オルゴールの下にはディスクが収納できるようになっている。支柱にライオンが彫刻されているために、ライオンと愛称がついた。
レジーナ社 (アメリカ ニュー・ジャージー)
ポリフォン社を創業したグスタフ ブラッハウゼンは1892年(35歳のとき)にアメリカでの特許取得と、ポリフォン社製品を輸出する目的で渡米し、1894年にレジーナ社を創業。当初はポリフォン社の製品を販売していたが、一年も経たずにラーウェイに工場を作り、またたくまにアメリカ最大のメーカーとなる。1922年に倒産。多くのアメリカ人にとってオルゴールとレジーナは同意語と思われるほどで、創業から約10万台のオルゴールを供給し、ポリフォン社、シンフォニオン社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。
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