家庭用のテーブルタイプの大型機種で、No.108GはNo.108のベル付き版として販売された。カリオペ社ではベルは最も一般的な付属品であった。1枚の櫛歯の他に高音用のベル10個を持ち、美しいベルの伴奏を楽しめる。高音用のベルは右から5本目から14本目の櫛歯に連動して、ベルのオン・オフはケースの中のレバーで行う。リム・ドライブ方式でディスクを回転させ、ゼンマイの巻き上げはケース正面のハンドルで行う。スタート・レバーはケースの前面に付いている。当時 No.108は150マルク、No.108Gは176マルクで販売されていた。エキストラ・ディスクも多く販売され1枚5マルクで販売されていた。
カリオペは通常Kalliopeだが、フランスではCalliopeと表記されていた。
カリオペ社 (ドイツ ライプチヒ)
1895年創業。後発でディスク・オルゴール業界に参入したが、数多くの機種を発表してドイツの三大メーカーのひとつといわれるほどになる。カリオペ゚社ではベルが最も一般的な付属品で、多くの製品に取り付けられた。ベルの種類は3種類(ソーサー型、棒型、管型)あったが、ほとんどにソーサーベルが使われた。カリオペ社は第一次世界大戦後も存続し、後に蓄音機を製造するようになる。
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