蓋を閉めている時は家具の様でオルゴールには見えないのが特徴。ケースの蓋を開けるとアップライトのオルゴールになる。ケース下部はディスクを収納することができる。櫛歯は中央軸を挟んで、両側に1つずつセットされているが、これはシンフォニオンの小型、中型のディスク・オルゴールの特徴でもある。「サブライム・ハーモニー式」と呼ばれ豊かな音を提供するが、ディスクの製造は複雑になる。センター・ドライブ方式でディスクを回転させ、ケース右側のハンドルでゼンマイを巻き上げる。ハンドルの下にはスタート・レバーがあり、蓋を開けずにオルゴールを楽しむこともできる。ケースの中に速度調整レバーが付いている。
シンフォニオン・マニファクチャリング社 (アメリカ)
シンフォニオン社は1890年代初め頃、アメリカの大きな市場を開発するためにシンフォニオン・マニファクチャリングという名で姉妹社をアメリカに創業。ニュー・ヨークにオフィスを構え、“インペリアル シンフォニオン”の商標で、アメリカ人の好みに合うようなオルゴールを販売した。このImperialという商標がドイツから輸入したディスクとアメリカ製のものを区別していた。ポリフォン社がレジーナ社を成功させたようには上手くいかず、1900年代の初めに操業を停止している。
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