クリテリオンはアメリカで製造され、1896年11月にニューヨークのM.J.ペイラードによって市場に出た。しかし特許侵害によりレジーナ社より訴訟を起こされ、1898年にはオリンピアというブランドに置き換えられた。8-3/4インチ、10-1/2インチ、11-5/8インチ、14インチ、15-1/2インチと20-1/2インチと6種類の大きさのディスクが製造され、最小サイズ以外は亜鉛盤だった。この機種は15-1/2インチ。
ロング・ベッドプレートを使用し、櫛歯は76本のデュプレックス・コーム(1つのスター・ホイールで2枚の櫛歯を同時に弾く)、サブライム・ハーモニーの演奏が楽しめる。リム・ドライブ方式でディスクを回転させるが、ディスク外周の孔にリムが掛かるのではなく、ディスク裏側の外周の孔の間にある突起にリムが掛かり回転する。ケースの内側にはスタート・レバーがあり、ケース右側のハンドルでゼンマイを巻き上げる。クリテリオンのケースは様々なスタイルで販売されたが、当時、幾つかのケースはアメリカ・シンフォニオンに、そして機械部分はレジーナに全く類似しているといわれた。
オットー・アンド・サンズ社(F.G. Otto&Sons)(アメリカ ニュージャージー)
オットー・アンド・サンズ社はアメリカ、ニュージャージーのオルゴール・メーカー (1857-?)。オットー・アンド・サンズ社はキャピタル、クリテリオン、オリンピアなどのブランドのオルゴールを製造、販売した。
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