シンフォニオン社の初期のスタイル。ディスクを押さえるバーが斜めになっているのが特徴。1枚の櫛歯を2枚に分け、並べてセットせず、高音用、低音用の2枚の櫛歯を中央軸を挟んで両側に1つずつセットしている。(音響のためか?)興味深いのは低音部は中心に向かって低音に配置されているが、高音部は中心に向かって高音に配置されていること。 センター・ドライブ方式でディスクを回転させる。また、ケースの全面のラッチ・レバーでゼンマイを巻き上げ、ケース左側にはスタート・スイッチが付いている。内蓋には「蓋を閉めて聴くこと」と英・仏・独の三カ国語で書かれている。当時、No.6は光沢のある黒いケースに象嵌のデザインを付けて販売されていたが、No.6Nはくるみの木を使用したケースで販売された。正味8.5Kg 総重量13kg 46.5Mkで販売されていた。
シンフォニオン社 (ドイツ ライプチヒ)
ディスク・オルゴールを最初に作ったメーカー。ディスク・オルゴールの発明者であるパウル ロッホマンが1885年に創業し、翌年には最初のディスク・オルゴールを発売した。創業以来数多くの製品を送りだし急速に発展した。ディスクの直径11.5㎝(ディスク最小)から76㎝まで、小型から大型まで21種類のディスクがセットできる多種多様のオルゴールを発売。なかには2枚のディスク、3枚のディスクを同時に使用するユニークな製品も作られた。ポリフォン社、レジーナ社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。アメリカには子会社のシンフォニオン・マニュファクチャリング社を設立。1920年代まで継続していたが、20年代は主に蓄音機を販売していた。
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